ペットとの田舎暮らし
私たち家族は、主人の仕事の関係で、4年前に京都から熊本の五家荘という山間部に犬のリン(コーギー犬4歳雌)とロシ(ロシアンブルー猫6歳雄)を連れて、引っ越してきました。
五家荘という場所は、昔、平家の落人が逃れてきたという伝説があり、コンビニや信号、銀行やトリミングサロン、ペット関連ショップなど、本当に何もない、山深いところです。
一見、何もなくペットと暮らすには不便そうだなと思われがちですが、季節ごとに山の景色が移り変わり、豊富な食材に溢れている点はとても魅力的です。
愛犬リンと愛猫ロシは、静かで広い空間が広がるこの土地を、とても気に入っています。
当初、主人の仕事が終われば、京都に帰る予定でしたが、一緒に来た愛犬リンと愛猫ロシがあまりにもリラックスして、のびのびとしている姿を見て、結局、こちらに移住することになりました。
今回は、我が家が京都から熊本の五家荘に引っ越して良かった点を紹介したいと思います。将来、田舎暮らしを考えられている方のご参考になれば幸いです。
犬、猫用の部屋が用意できた!
田舎暮らしをしたからと言って、一概に言えることではありませんが、我が家は熊本に住んでから家が広くなったため、愛犬リンと愛猫ロシ用にそれぞれ、部屋を用意しました。京都では、二匹ともリビングで私達と一緒に過ごし、寝る時はサークルで寝るという生活をしていたので、こちらの生活はとても快適なのではないでしょうか。
犬、猫用の部屋があるなんて、なんだか贅沢な気もしますが、田舎暮らしの特権ですね。
エチケット袋をもって散歩すると褒められる
愛犬リンの散歩でエチケット袋をもっていた際、近隣住民の方から「あら!偉いわね!」と声を掛けられました。都会ではエチケット袋持参が常識でしたが、こちらでは珍しい為、都会との違いを感じました。でも、些細なことですが、褒められると嬉しいですね。
エアコンをあまり使わなくなった
京都と比べ、こちらは気温が10度ほど低いので、エアコンの出番がぐっと減りました。
京都では、夏場、一日中ずっとエアコンをつけている日が多々ありましたが、こちらでは、湿度が高い日(山間部は雨の影響で湿度が高い日があります)にエアコンのドライで少し調節する程度で、京都生活の時ほどエアコンを使わなくなりました。
普段、エアコンをつけていないので、愛犬リンは、玄関の土間や、ふろ場のタイルの上など、涼しくて快適な場所を自分で選んでくつろいでいます。
節約ができる!
犬、猫のことではありませんが、山暮らしは飼い主側にも嬉しいことがあります。
周りにほとんどお店がない為、あれこれと無駄遣いをすることがありません。
1週間に1回、私たちは「shopping day」と称して、車で1時間かけて山を下り、街に出かけます。その際に食材購入から銀行、美容院、外食すべてまとめて行います。
それ以外の日は、全くお金を使うことがありません。
京都生活では、家計のやりくりに時間を取られていた感じがしますが、それから解放されて楽になりました。今は、時間的にも精神的にも余裕ができて、ガーデニングやジャムづくり、読書、パッチワークなど趣味に時間を割けるようになり、暮らしがとても楽しくなりました。
空気がキレイ
こちらは、車も少ない山間部の為、空気がとてもきれいです。そこら中、マイナスイオンで溢れています。
空気がきれいで気持ち良いのか、愛犬リンは山道をスキップするように散歩し、愛猫ロシは、こちらに住んでから、食欲がとても旺盛になりました。
2匹とも、この4年間で一度も病気をせず、とても健康に過ごしています。
やはり、人も動物も空気がきれいな場所だと活き活きとするのかもしれません。
のびのびと散歩をさせてあげられる
我が家から周囲150mぐらいまでは車が通らず安全なので、車を気にせず、のびのびと愛犬リンの散歩が出来ます。愛犬リンは、色々な場所の匂いを嗅いで、あっちこっちと楽しそうに動きまわっています。
ただ、山なのでマムシがでますし、たまに狩猟犬もいるので、その点は注意しながら散歩をしています。
飼い主に余裕ができた
飼い主がリタイア後の晴耕雨読生活というのもありますが、こちらに住んでから、気持ちにゆとりができました。大自然の中で、都会のルールに縛られず、ゆったりと二匹と向き合いながら生活できることが、私にとって大きな癒しとなっています。
思い返すと、京都では近隣の迷惑になるため、犬の鳴き声一つにも気を揉んでいて、愛犬、愛猫の気持ちを考えるよりも周囲にばかり気を使っていました。
こちらでは、飼い主の気持ちの余裕が伝わるのか、愛犬リンと愛猫ロシも安心した様子で、楽しそうに日々過ごしています。
まとめ
私は、リタイア後に田舎暮らしを始めましたが、愛犬リンと愛猫ロシと一緒にとても快適に過ごしています。
田舎なので周りにお店がなく、トリミングサロンや、おしゃれな服を着せたい飼い主さんには不便な生活かと思いますが、私は逆に何もないことが、心地よく感じています。
是非、みなさん、田舎に移住とまではいかなくても、ご旅行などで一度この大自然の中での生活を体験してみてください。とても楽しいですよ。