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吾輩はどんな猫かニャ?気になる猫の性格診断☆猫の性格は毛色や長さでわかる?父猫の性格や子猫時代の環境にも関係が!?

5匹の子猫

我が家には3匹の猫たちがおりますが、性格は3匹それぞれ異なります。

猫は総じてクールだというイメージを持っていましたが、一緒に暮らしてみて初めて「1匹1匹性格がそれぞれ違う」ことに気付きました。

どうやら猫は毛色や毛の長さによって性格の傾向があるようで、生まれ持った気質のみならず「生まれてからの環境」も影響しているとか!

今回は「猫の性格はどのように決まるのか」について解説いたします。

猫の毛色による性格

2匹の猫

私たちが一緒に暮らす猫は「イエネコ」に分類されます。

イエネコの祖先は現在も中近東に生息する「リビアヤマネコ」とされており、リビアヤマネコが人間に家畜化され共生を始めたことで現在のイエネコに繋がっていると言われています。

リビアヤマネコの毛色は「キジトラ」とよく似た柄をしています。

突然変異によってキジトラ以外の毛色を持つ個体も生まれていたと考えられますが、野生下では外的に見つかりやすく生き残るのは困難です。

しかし、リビアヤマネコが家畜化されて人間の生活圏内で暮らすようになるとキジトラ色以外であっても生き残れるようになり、猫の毛色のバリエーションが増えていったとされます。

キジトラ

「キジトラ」は「獲物への興味が強くアクティブ」「見知らぬ人への恐怖心からの攻撃性が高い」とされ、リビアヤマネコから受け継いだ野生みを感じる傾向があります。

しかし一方で、気を許した相手には甘えん坊になるという飼い主さんを虜(トリコ)にする傾向も。

サバトラ

キジトラによく似た「サバトラ」は、キジトラと海外から日本に来た洋猫との交配で生まれたと言われています。

キジトラはブラウンの色をしていますが、サバトラはグレーの色をしているという違いがあります。

リビアヤマネコの毛色や遺伝子を色濃く受け継いでいるキジトラと洋猫が掛け合わされたことによって、サバトラはキジトラよりもマイルドな性格である傾向があるようです。

茶トラ

同じくトラ柄である「茶トラ」は、キジトラにオレンジの毛をつくる遺伝子が加わると生まれます。

性別を決定する遺伝子と毛色を決定する遺伝子に関係があるため、茶トラ猫の8割はオス猫であるとされています。

その特徴もあって、茶トラ猫には「おねだりや気持ちをストレートに表現する」子が多く、「おおらか」「食いしん坊」といった傾向もあるようです。

たしかに我が家の茶トラ男子は生まれてこのかた「シャー!」と怒ってきたことがありませんし、遊んで欲しい時やかまって欲しい時のアピールはとても分かりやすいです。

もともと猫の毛1本1本には模様をつくる遺伝子がありますが、それを抑える遺伝子によって単色の毛色が生まれます。

「横切ると縁起が悪い」なんて言われてしまう黒猫ですが、実はとても甘えん坊が多いのです。

猫に詳しい方は「初めて猫を迎えるなら黒猫がおすすめ」というほどです。

個人の印象ですが、黒猫は甘えん坊で好奇心が強い反面、人見知りさんや臆病な子、慎重な子が多い印象です。

黒猫と対極を成す「白猫」には神経質・マイペースという性格の子が多い傾向があります。

猫は薄明薄暮性の動物で、最も活発に行動するのは薄暗い時間帯です。

薄暗い時間帯に真っ白い毛色だと目立ちますし、昼間の休憩時間帯に真っ黒の毛色も目立ってしまいます。

黒猫も白猫も自然界では目立つ色であることから、神経質さや臆病さが強い子が多いのではないかと考えられています。

グレー

そんな黒と白の中間にいるのが「グレー」の毛色で、ロシアンブルーのような純血種に多い毛色です。

毛色を黒にする遺伝子の作用を薄くする遺伝子があると、模様のないグレー単色の猫が生まれます。

グレー猫は人懐っこい・甘えん坊・臆病といった特徴の子が多い印象で、臆病な子はグレーの純血種に多いと言われています。

純血種は人間と共に暮らすことを想定されて生まれますので、人懐っこさが強調されるように交配をされていると考えられます。

猫の毛の長さによる性格

寄り添う2匹の猫

短毛猫はアクティブな傾向

イエネコの祖先であるリビアヤマネコは短毛ですので、もともと猫は短毛であったと考えられます。

短毛の猫は野生みを強く残している傾向があり、長毛の猫よりもアクティブで遊びが大好きな傾向があります。

長毛種はおっとりな傾向

もともと短毛の猫しかいなかったところ、突然変異によって長毛の猫が生まれました。

リビアヤマネコは日中の暑さが厳しくなる乾燥地帯に生息していましたが、長毛猫は寒さの厳しい地域にも適応することができたため分布を広げたと考えられています。

長毛種の猫には大型の猫種が多いということもあって、長毛の猫は短毛の猫よりもおっとりした子が多い傾向があります。

性別による性格

挨拶をする猫

個人的な印象ですが、オスの猫ちゃんは甘えん坊でフレンドリー、メスの猫ちゃんには猫らしい気難しさを感じることが多いように思います。

次に、性別と性格の関係性を考えてみたいと思います。

オスは積極的な傾向

猫だけに限りませんが、野生下において、オスはメスに一生懸命アピールをして子孫を残さなければいけません。

オス猫には同じメスをめぐる戦いや、オス同士で縄張りをめぐる戦いにも果敢に立ち向かうタフさも必要です。

そのため、オス猫には積極的で活発な性格の傾向があります。

メスはツンデレな傾向

メス猫にとって「子猫を無事出産する〜手が離れるまでしっかり育てる」ことは一大事です。

子猫はまだ体力もなくカラスなどの外敵に襲われてしまうこともあるので、お母さん猫はしばらくの間気を抜くことができません。

そのためメス猫はオス猫よりも神経質で、ツンデレな子が多い傾向があります。

避妊去勢手術の有無でも異なる

野生下ではパートナーを見つけて子孫を残すことが自然な流れですが、人間と一緒に暮らす猫たちは避妊去勢手術を受けることが多いです。

子孫繁栄という大きな荷を下ろすことができること、そしてホルモンバランスの変化などによって、避妊去勢手術を受けると攻撃性や神経質さがマイルドになる傾向があります。

特にオス猫の場合は甘えん坊が際立つ子が多い印象です。

ただし、避妊去勢手術によってその子の性格が変わるというわけではないため、手術後も気難しい性格である子もいます。

父猫の性格が性格を決める大きな要因

猫の親子

子猫が受け継ぐ気質は、お母さん猫よりもお父さん猫の性格に影響を受けやすいと言われています。

お父さん猫がフレンドリーな性格だった場合、その子猫もフレンドリーさを受け継いでいることが多いようです。

猫は1度の妊娠で違うお父さんの子猫を出産することができますので、お父さんが違う場合は兄弟であっても性格に違いが見られるかもしれません。

「社会化期」の過ごし方も重要

猫の性格を決めるのは、毛色や毛の長さ、お父さん猫の影響といった先天的な要因だけではありません。

生まれてからの環境もまた、その子の性格に影響を与えます。

特に生後2〜8週目ごろまでの「社会化期」と呼ばれる時期は、他の猫や人との関わり方を学ぶ多感な時期です。

この頃に家族以外の人や他の猫と触れ合う機会があると、その子は成猫になってからも知らない人や猫を受け入れやすくなると言われています。

逆に、社会化期に「人間は怖いもの」と認識してしまったり、家族以外の人間や他の猫とまったく関わりがなかったりすると、成猫になってからも知らない人や猫に抵抗感を感じやすくなる傾向があります。

この社会化期が全てではないものの、子猫がスポンジのように様々な物事を学習して社会に順応するという社会化期の過ごし方は、猫の性格に大きく影響する後天的な要因です。

まとめ

猫カフェ

猫は基本的に臆病さが強い動物ですが、中には「知らない人にも自分からスリスリしにいく子」「来客があってもヘソ天でグーグー寝ている子」もいますよね。

猫の性格は毛色や毛の長さを決める遺伝子やお父さん猫の性格、その子の性別といった先天的な要因だけではなく、生まれてから育った環境によっても影響されることがわかりました。

猫の性格も十ニャン十色、それぞれ個性的だからこそ愛おしいですよね。

「キミのお父さんはおっとりさんだったのかな?」とその子のお父さん猫を思い浮かべつつ、愛猫の個性をぜひ見つめてみてください♪