カラフルで魅力的!ペットにおすすめの両性類ベスト5
両性類というと地味なイメージがあるかもしれませんが、世界にはカラフルで魅力的な両生類が存在します。
今回は、日本で飼育することができるカラフルで魅力的な両性類をご紹介します。
ヤドクガエル(Dendrobatidae)
みなさん「熱帯雨林の宝石」とよばれるカラフルで美しいヤドクガエルが、日本で飼育できることを知っていますか?
ヤドクガエルは毒があるというイメージが強いかも知れませんが、ヤドクガエルの毒は野性下で毒をもつ餌を食べ続けることによって体内に毒が蓄積することによって発生します。
そのため、飼育下で育てられたヤドクガエルは毒を持つことはありませんので、安心して飼育することができます。
ヤドクガエルは宝石のように美しく、自然界で発生したとは思えない派手でカラフルな体色を持つことが魅力です。
■ブルーが美しいヤドクガエル
また、パルダリウム(熱帯雨林や湿地などを模した環境を水槽やガラスケースに作ったもの)で飼育することによってヤドクガエルの美しさがより一層引き立ちます。
ヤドクガエルは水槽内のレイアウトを凝ったものにしても、レイアウトを壊すことがないので、インテリアとしてもオススメです。
飼育はとても難しいので、書籍などで飼育に関する情報を調べてから飼育しましょう。
※ヤドクガエルに限らず両生類の皮膚は大変弱いため、人間の体温によってやけどしてしまう可能性がありますので、極力さわったりせず観賞用として飼育してあげましょう。
ファイアサラマンダー(Salamandra salamandra)
ファイアサラマンダーは、ヨーロッパに生息しているイモリ科に属する両生類です。
特長は全身が鮮やかな斑点をもっていて、多彩な亜種やロカリティによって模様や色が異なるのが魅力です。
簡易な飼育設備で飼育することもできますが、ビバリウムを組んで飼育するのもオススメです。
ファイアサラマンダーは寒冷なところに生息しているので、夏場の高温には耐えられません。エアコンなどの冷却器具を使用して必ず25度以下になるように保つよう飼育しましょう。
温度さえ気を付けていれば飼育はさほど難しくはありません。
※亜種によって飼育に最適な温度は異なります。しっかり調べてから飼育しましょう。
ウーパールーパー(Ambystoma mexicanum)
ウーパールーパーという名前は流通名で正式な名前ではなく、正式な和名はメキシコサラマンダーです。
メキシコサラマンダーは名前の通り、メキシコのソチミルコ湖周辺の運河に生息しています。
現在は環境の悪化などにより野性のメキシコサラマンダーは絶滅に瀕しています。
そのため、日本で流通している個体はCB個体のみです。
メキシコサラマンダーはその他多数の両生類と違い、幼体の性質を残しながら性的に完全に成熟できるネオテニーという珍しい形態をもっています。
そのため、メキシコサラマンダーは両生類でありながら変態せず生涯水上に上がらないため、水中で生涯飼育することが可能です。
ただし、水質の悪化や様々な条件がそろうことによって、まれに変態することがあります。
メキシコサラマンダーは飼育繁殖は比較的簡単ですが、一度に200個以上の卵を産むため繁殖させる際は必ず計画的に行ってください。
メキシコサラマンダーは25cmぐらいまで成長しますので、45cm以上の大きな水槽で飼育してあげましょう。
※CB個体とは飼育下で繁殖された個体のことをいいます。他にも野外で採集されたWD個体や、現地のファームで繁殖されたFH個体なども存在します。
沖縄シリケンイモリ(Cynops ensicauda)
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沖縄シリケンイモリは名前の通り、沖縄に生息する日本の固有亜種です。
沖縄シリケンイモリの魅力は個体差はありますが、背中の金箔模様がとても特徴的で、金箔の入り方により価格が上下します。
沖縄シリケンイモリは水辺と陸上の両方が必要なため、アクアテラリウム(水槽の中に、水中部分と陸地部分が混在している飼育環境のこと)での飼育がオススメです。
植物の緑の中に沖縄シリケンイモリがいる姿はとても美しいです。
ツノガエル(Ceratophrys)
ツノガエルは南米に生息するカエルです。ほとんど土の中に潜っていて、目の前を通り過ぎる獲物にかぶりつきます。
ツノガエルの魅力は人工飼料を食べることです。そのため、生き餌などを飼えない人も飼育が可能です。
また、ずんぐりむっくりしていて可愛い見た目と、多彩な種類も魅力の1つです。
大きさは10cm強ぐらいまで大きくなります。
飼育方法は床材にスポンジを使用することを推奨される場合がありますが、土で飼育してあげた方が生き生きしています。
飼育は他の両生類に比べて簡単です。
ツノガエルは地面に潜ったり、活発に動いてレイアウトを壊してしまうため、テラリウム等とは相性が悪いです。
まとめ
両性類は多彩な色を持つ種類が多いため、パルダリウムやテラリウムを作り観賞用として飼育するのにとてもオススメです。
また、触った際は微弱な毒をもっているので必ず手を洗いましょう。
両性類に限りませんが、両性類は飼育が難しかったり、くせが強い物も多いため、よく調べてから飼育するようにしましょう。