チワワってどんな犬?知っておきたいチワワの基本情報

チワワ

思わず守ってあげたくなる小さな体や、潤んだ大きな瞳を持つチワワは、ペットとして大人気の犬種です。

ReCheri読者の皆さんの中にも、チワワを飼っているという方も多いのではないでしょうか。

よく知られている犬種ですが、改めて歴史や性格、飼育のポイントなどを学んでみましょう。

歴史

チワワ

チワワの先祖は、南米の先住民族の間で飼われていた「テチチ」という小型犬だと言われています。

西暦9世紀頃、メキシコに存在していたとされるトルテカ文明の時から飼育されていたそうです。

メキシコにあるピラミッドには、チワワによく似た犬が描かれています。

その後、16世紀にスペイン人が南米を征服した際、テチチの数は大幅に減ってしまいます。

1850年頃にメキシコのチワワ州で見つかった3匹の犬がテチチの末裔で、その後純血種としてのテチチは絶滅したと言われています。

犬たちが見つかった場所の名前を取って「チワワ」と名付けられ、新たな犬種が誕生したのです。

メキシコからアメリカに渡ったチワワは、品種改良がなされて現在のチワワの姿になりました。

日本では、チワワの存在は明治時代には知られていたそうです。

1929年にはチワワが来日していたという記録があります。

日本のコンパクトな住まいに合うチワワは人気が伸び、2020年の飼育数は52,446匹で第2位になりました!(参考:ジャパンケネルクラブ

大きさ

チワワは世界最小の犬種と言われている、超小型犬です。

体高は個体差がありますが、一般的に12~20cmほど、体重は1~3kgほどです。

毛色

チワワ

チワワの毛色は種類がとても多く、マール(大理石のようなマーブル模様)以外は全ての色が認められています。

ブラックタン(黒×黄褐色)、クリーム、ブラックホワイト、レッド、チョコレートタンなどなど。

模様の出方はそれぞれ違っていて、とても個性豊かですよ。

体の特徴

チワワは、大きな立ち耳と大きな瞳、「アップルドーム」と呼ばれる頭が特徴です。

リンゴのような丸い形から、この名前が付いたそうです。

チワワの毛は短毛の「スムースコート」と、長毛の「ロングコート」に分けられます。

ロングコートは、ポメラニアンやパピヨンといった他の犬種と交配して生まれました。

ふわふわとした手触りの良い毛並みで、上品な姿が魅力です。

寿命

チワワの寿命は色々な意見がありますが、おおむね10~16歳ほどと言われています。

中には20歳を超えるご長寿チワワもいるそうですよ!

性格・気質

チワワは活発で賢く、勇敢な一面もあります。

知らない人には警戒心を抱いて吠えることもあります。

体は小さくても、番犬としての素質を持っています。

飼育のポイント

チワワ

環境

チワワは暑さにも寒さにも弱いため、温度管理をきちんと行うことが大切です。

チワワにとって快適な室温は25度前後と言われているので、温度計を設置して確認しましょう。

チワワが過ごす床近くの温度を計るのがおすすめです。

夏はエアコンや扇風機を活用してください。

冬はエアコンの他に、毛布を置いたり服を着せたりすると温かく過ごせますよ。

足に負担をかけない生活をさせることも大切。

フローリングの部屋にはマットを敷いたり、ソファやベッドに飛び乗らないよう段差をつけたりすると良いですね。

運動量

チワワ

超小型犬のチワワは、中型犬や大型犬と比べて運動量が少ないです。

散歩はいらないと思われがちですが、ストレス発散や健康維持のために外へ連れ出しましょう。

骨や関節に負担をかけないよう、アップダウンのない平坦なルートを選んでくださいね。

時間は1回20分ほどがちょうど良いです。散歩好きな子は、1日2回行くのがおすすめです。

しつけ

警戒心や臆病な性格ゆえに、飼い主以外の人に吠えたり噛みついたりする子もいます。

つい過保護になりがちですが、きちんとしつけを行って他の人や犬、色々な刺激に慣れさせましょう。

無理強いはせず、愛犬のペースで成長できるよう見守ってください。

家族の中で、ある人には懐いてある人には警戒するということも。

家族みんなでしつけを行い、良い関係を築きましょう!

お手入れ

ブラッシングされるチワワ

他の犬種と同様に、チワワも定期的なブラッシングが必要です。

ロングコートの子は少なくとも週に2~3回は行いましょう。

チワワはシングルコートとダブルコートが混ざっている犬種です。

換毛期に抜け毛が多いようなら、ブラッシングの回数を増やすと良いですね。

月1~2回はシャンプーすると、抜け毛対策に効果的です。

気をつけたい病気

獣医師とチワワ

水頭症

脳脊髄液の量が増えて、脳を圧迫する病気です。

先天的なものと後天的なものがあり、脳の損傷や腫瘍が原因で発症することもあります。

症状は、元気がない、歩行がおかしい、視力障害、痙攣などが見られます。

早期発見が大事なので、様子がおかしいと感じたらすぐに病院へ行きましょう。

尿路結石症

名前の通り、尿の通り道に石ができる病気です。

尿に含まれるミネラル分が腎臓や膀胱などで結石になり、尿路に詰まってしまうことも。

原因は細菌感染や栄養の偏り、遺伝など様々です。

尿が出にくい、頻尿、血尿、排尿時に痛がるなどの症状が出ます。

尿が出なくなる尿路閉塞の状態が続くと、命に関わることも。

トイレの様子がおかしいと感じたら、すぐに病院へ行きましょう。

予防のために水分をしっかり摂らせること、獣医と相談してバランスの良い食事を与えることが大切です。

角膜炎

黒目の表面を覆う角膜に炎症が起きる病気です。

チワワは目が大きいため、角膜炎になりやすいと言われています。

炎症の原因は、細菌やウイルスの感染、目に異物が入ったり、掻いたりすることによる刺激など。

涙や目ヤニが増える、目をこすったりショボショボしたりする、角膜が白くなって血管が見えるなどの症状が出ます。

予防として、散歩中に草や枝で目を傷つけないよう注意しましょう。

他にも、シャンプーの際に泡が目に入らないよう気を付けてください。

日頃から、愛犬の目の様子を観察することが大切です。

まとめ

体は小さくても活発で、家族に愛情を示してくれるチワワは、かけがえのないパートナーになります。

チワワを飼っている方やこれからお迎えする方は、愛犬の性格を考えつつきちんとしつけ、たくさん可愛がってあげましょう♪