猫砂の捨て方は燃えるゴミ?燃えないゴミ?地域によってルールが違う?

猫とトイレ

猫のトイレに必須の猫砂ですが、その捨て方に悩んでしまうことはありませんか?

猫砂の素材によっては「可燃ごみ」で出すものもあれば「不燃ごみ」で出さなければいけないものもあります。

しかしどうやら素材だけでは一概に判断できず、地域によっても猫砂の捨て方に違いがあるようです。

そして「トイレに流せる」とされている猫砂でのトイレのトラブルも多いことや、そもそも「トイレに流すのはNG!」とされる場合もあるようです。

このように、猫砂の捨て方に関しては様々な意見があるため「結局何が正しいの?!」と困惑してしまいます。

そこで今回は

・流せる猫砂をトイレに流すときの注意点
・地域によって特に捨て方が異なる猫砂の素材
・うんち本体の捨て方

についてまとめました。

「流せる猫砂」の注意点

水洗トイレ

流せても極力流さない方が良い?

「トイレに流せる」とされる猫砂であっても、流し方によっては排水管が詰まってトイレが大変なことになってしまう危険があります。

集合住宅にお住まいの方で「他の階でトイレに流した猫砂が詰まって、自分宅のトイレが溢れてきた」という大変な状況になってしまった方もおられました。

筆者も以前トイレの修理業者さんとお話しした時に「流せる猫砂でトイレを詰まらせる人はとても多い」とおっしゃられていたことを覚えています。「トイレに流せる」という猫砂であっても、流し方に注意する必要があるのです。

トイレに流せる猫砂の注意点

「トイレに流せる」猫砂のパッケージには、猫砂をトイレに流す際の注意点が記載されています。

その猫砂のメーカーや種類によって異なりますが、

・汚れた部分だけ少量を流す
・1回に流す量は直径5cm以下
・2個以上の塊を流すときは複数回に分ける
・必ず「大」の水量で流す
・時間が経って硬くなった塊は流さず可燃ゴミに
・塊になった部分はほぐしてから流す
・流すのは1日に3回まで

などなど、結構その指示や注意点が多いのです。

一見すると扱いが簡単そうな「流せる猫砂」ですが、トイレの悲惨なトラブルを避けるためには流し方に気を付ける必要があります。

本当に汚れている部分だけを流し、極力燃えるゴミとして出した方が安心とも言えます。

浄化槽タイプや節水タイプのトイレはトラブルを起こしやすい

現在は台所やトイレなどに下水道が使用されていることが多いですが、地域によっては今も浄化槽を使用している場合があります。

ご自宅のトイレが浄化槽タイプの場合、猫砂を流すことによってトラブルが起こりやすいと言われています。

そして節水タイプのトイレも、流す水の量や勢いが弱いため猫砂を流すことで詰まりが起こりやすいです。

このようにご自宅のトイレによっても「流せる猫砂でも流さない方が良い」場合がありますので注意しておきましょう。

地域やマンションの決まりによって流せないことも?

ある集合住宅では猫砂をトイレに流すことによる故障が相次いだために、流せるタイプの猫砂であっても「トイレに猫砂を流すことは禁止」というルールがあるそうです。

もしお住まいがマンションやアパートである場合は、念のために集合住宅の制定しているルールを確認しておきましょう。

地域によって特に捨て方が異なる素材

猫と猫トイレ

鉱物系

「ゼオライト」や「ベントナイト」を主な原料とする猫砂は「鉱物系」と呼ばれています。

鉱物とは天然の無機物のことなので、石や土と同じく基本的に不燃ゴミとなります。

しかし鉱物系の猫砂の捨て方は市区町村によって

・少量ずつ「燃えるゴミ」に出してください
・「陶器・ガラス・金属ごみ」としてお出しください

など捨て方が異なります。

地域によっては「石や砂は収集不可」という場合もあるようなので、お住まいの地域に問い合わせて捨て方を確認しておきましょう。

シリカゲル

シリカゲルも本来は「不燃ごみ」ですが、地域によって捨て方が異なる場合があります。

シリカゲル製であっても「鉱物系以外は燃えるゴミ」としている地域もあれば、基本通りに不燃ごみとして出す地域もあります。

こちらもお住まいの地域に確認しておきましょう。

うんちはどうやって処理したらいい?

うんちもお住まいの地域によって処理方法が異なる

猫砂だけでなく、猫のうんち本体に関してもお住まいの地域によって処理の指示が異なります。

東京都23区の場合、最善策とされているのはなんと「ペットの排泄物も処理できる生ごみ処理機を使用して自宅で処理すること」なのだとか!

しかし生ごみ処理機を購入するのは費用がかかりますので「猫砂をできるだけ排除した後でトイレに流す」ことが推奨されており、燃えるゴミに出すのはグレーゾーンであるとのこと。

このように猫のうんちを燃えるゴミに出すことを推奨していない地域もあれば、燃えるゴミに出すことを指示しており「トイレには流さないで」と注意する地域もあります。

猫砂だけでなく、うんち本体の処理の方法もお住まいの地域に確認しておくと安心です。

猫のうんちはトイレに詰まりやすい

人間と猫では食べているものが違うため、うんちの状態も違います。

猫のうんちは水に溶けにくく毛づくろいで飲み込んだ毛も多く混ざっているため、トイレを詰まらせるリスクが高いそうです。

トイレは基本的に人間の排泄物を流すことを前提に作られていますので、愛猫のうんちをトイレに流す際には十分に注意しましょう。

まとめ

子猫のトイレトレーニング

今回は「猫砂の捨て方」についてまとめました。

「鉱物系」と呼ばれる猫砂やシリカゲルの猫砂は「燃えるゴミには出せない」という認識は広がってきていますが、お住まいの地域によっても捨て方の指示が異なるということがわかりました。

猫砂の素材だけで捨て方を判断するのではなく、地域の管轄のごみセンターに「こういった素材の猫砂はどのように捨てたら良いですか?」と確認するのが最も確実ですね。

そして「トイレに流せる」とされる猫砂であっても、流し方に気を配らないとトイレの配管が詰まって大変なことになるリスクがある点には要注意です。

猫砂を交換するタイミングでは捨てる量が多くなりますので、ゴミ捨てトラブルにならないようルールを守った捨て方を心がけるようにしたいですね。