マルチーズってどんな犬?知っておきたいマルチーズの基本情報

真っ白の長い毛並みが美しいマルチーズ。
丸い瞳で見つめられると、キュンとしてしまいますよね♪
日本では長年、人気の犬種ランキングで上位をキープしています。
お散歩でよく見かけるマルチーズですが、どんな歴史があるのか、性格や飼育する時のポイントなどはご存じですか?
今回は、マルチーズの基本情報をご紹介します。
歴史
マルチーズの歴史はとても古く、紀元前1500年頃にマルタ島に持ち込まれた犬がルーツと言われています。
5世紀には、ギリシャの陶器にマルチーズに似た犬が描かれていたことも。
昔からヨーロッパの人たちを魅了していたんですね!
14世紀にはイギリスへ渡り、貴族たちに愛されました。
また15世紀にはフランスへも持ち込まれ、人気が高まっていきました。
日本では1968年から16年もの間、マルチーズが犬の登録頭数で1位というすごい記録が!
牧羊犬や狩猟犬といった、人間と共に働く犬種が多い中、マルチーズは古代から可愛がるために飼われてきました。
そのため、世界最古の愛玩犬とも呼ばれています。
大きさ
マルチーズの体高は20〜25cm、体重は2〜3kgです。
成犬になっても軽々と抱っこできるくらい小さいですね。
体重的には超小型犬に分類されます。
毛色
マルチーズといえば真っ白な毛というイメージがありますよね。
正式に認められているのは白色ですが、一部黄色やクリーム色が入った子もいます。
体の特徴
まず目を引くのは直毛の長い毛。
柔らかくてずっと触っていたくなる気持ち良さです。
鼻の周りや尻尾の毛も長く、エレガントな雰囲気があります。
頭部が丸く垂れ耳で、思わず撫でたくなります。
寿命
マルチーズの寿命は12〜15年と言われています。
小型犬は寿命が長い傾向があるため、マルチーズは比較的長生きする犬種です。
性格・気質
マルチーズは穏やかで、明るく活発な面もあり、人に愛される性格をしています。
抱っこ好きな子も多いですよ。
自分より大きな犬にも恐れず向かって行く、大胆な一面も。
飼育のポイント
環境
マルチーズは暑さや寒さに弱いため、快適な室内で飼うことが大切。
エアコンを活用して、室温を20〜25度くらいにキープしましょう。
感覚には個体差があるので、暑さで呼吸が荒い、寒さで縮こまっているなど、愛犬のサインに気付いたらすぐ対処してくださいね。
運動量
マルチーズは運動量が少ない犬種です。
散歩は1日20分程度で十分。
短くても毎日散歩させることで、社会性が身に付きます。
色々な景色や音、人や犬に慣れさせると良いですね。
しつけ
小さくて守ってあげたくなるマルチーズは、つい甘やかしてしまいがち。
ですがきちんとしつけないと、無駄吠えや甘噛みなどの問題行動が起きることもあります。
子犬の頃から、色々な環境や体を触られることに慣れさせると良いですね。
好ましい行動が見られたら、褒め言葉やおやつ、おもちゃを上手に使って愛犬の気分を上げることも忘れずに!
お手入れ
マルチーズの毛はきちんとお手入れしないと、どんどん伸びて絡まり、毛玉ができてしまいます。
毎日ブラッシングを行い、美しさを保ちましょう。
シングルコートなので、換毛期にごっそり抜けるということはありません。
毛を長く伸ばすフルコートは、お手入れが大変ですが見とれるほどの美しさ。
挑戦する場合は、トリマーさんに相談しながら行ってください。
トリミングは顔周りを丸くしたり、耳周りの毛を長く残したり、マルチーズの可愛さが引き立つカットが色々あります。
愛犬に似合うスタイルを見つけてくださいね♪
毛が白いため、涙や目ヤニ、汚れなどで変色が目立つことも。
目元や口元はこまめに拭いて、綺麗な白をキープしましょう。
気をつけたい病気
僧帽弁閉鎖不全症
心臓にある僧帽弁がうまく閉まらず、血液が逆流する病気です。
加齢が原因の一つとされていて、6歳頃から発症する可能性が出てきます。
10歳を超えるとリスクが高くなるので要注意。
初期段階では無症状でも、進行すると咳や呼吸がしづらいといった症状が見られます。
重症の場合は、肺水腫や失神などが起きることも。
基本的に完治はできないため、薬で症状を和らげます。
早期発見、早期治療が大切なので、定期的に検診を受けましょう。
咳が出るなどの症状が出た時は、すぐに病院へ行ってください。
発症後は、塩分控えめの食事や過度な運動を避けるなど、生活面に気を配ることも大切です。
低血糖症
血糖値が下がることで症状が出る病気です。
子犬に多いと言われていますが、成犬でも発症します。
子犬の場合は空腹や寒さ、腸疾患や肝疾患が原因となります。
子犬は成犬と比べて血糖値を維持できないため、食事の間隔が長くならないよう気を付けましょう。
成犬の場合は過度の運動や興奮、膵臓の腫瘍や副腎皮質機能低下症といった病気が原因となります。
低血糖症になると、ぐったりする、痙攣、ふらつき、意識をなくすといった症状が見られます。
すぐに病院へ連れて行き、ブトウ糖の補給を行うことが大切です。
意識がない時は応急処置として、ガムシロップを口に入れると効果的。
空腹時に運動させないよう注意したり、定期検診を受けたりすることが予防となります。
ホワイトドッグシェイカーシンドローム
白い小型犬の症例が多かったことからこの名前が付いた病気。
現在は毛色問わず発症が確認されています。
症状は全身の震えで、興奮や緊張した時に悪化すると言われています。
発症するのは5ヶ月~3歳の若い犬です。
薬を投与することで症状が改善しますが、再発して生涯薬が必要になる場合もあります。
まとめ
マルチーズは、人に愛されるために生まれてきたと思うほど、愛らしいワンちゃんです。
膝に乗せて撫でていると、自然と笑顔になれるはず!
マルチーズとふれあう機会があったら、その魅力を存分に感じてくださいね。