ペットの災害対策していますか?我が家の備蓄品を紹介します!

大規模な自然災害が起こると必ず呼びかけられるのが災害対策の確認。

災害時には人間に比べて圧倒的に優先順位が低く、物資の援助なども見込めないペットたちを守れるのは他でもない家族の私達だけです。

今回はいつ起こってもおかしくない災害に備えて、我が家で用意しているペットの備蓄品と選んだポイントをご紹介します。

ペットフード

まず用意しておきたいのが食糧です。

普段食べているフードを1週間程度多くストックしておくと良いとされますが、用意しておくと心強いのが1食~1日で食べきれる量の缶詰です。

ドライフードは湿度の高い時期には傷んでしまったり、状況によっては濡れてグズグズになってしまうことも考えられますが、缶詰ならばそういった心配もなく、消費期限が長い点も災害備蓄品にピッタリです。

猫の場合

我が家のデリケートな愛猫用に備蓄している缶詰は、猫飼いさんならご存知の方も多いであろう黒缶と、大好物のニュートロのデイリーディッシュです。

特にデイリーディッシュは、37.5gずつパックされているので、一食分として与えやすい量なのが嬉しいポイントです。

また、缶詰と比べてゴミの処理が楽なのも助かります。

犬の場合

犬は、完全肉食の猫と違って雑食で、人間と同じものをアレンジして与えられるなど比較的食事の用意がしやすいため、ワンちゃんの飼い主さんの中には、手作り食を与えている方も多いのではないでしょうか?

我が家の愛犬も、ドライフードに含まれる添加物や鶏肉にアレルギー反応が見られるため手作り食を与えているのですが、被災した際は食事の用意もままならない可能性があります。

そのため定期的にドッグフードも食べさせて、アレルギーが出ないものやお腹を壊さないものをストックするように心掛けています。

犬用のウェットフードの中には、ウサギやウナギ、カンガルーといったアレルギーを引き起こす可能性が低い材料を使用しているものも多いので、日頃から食べられるものをリサーチしておくと安心ですよ。

我が家でストックしているのはアニモンダのグランカルノシリーズアディクションの缶詰です。

グランカルノは牛肉をメインに、ウサギ、アナゴ、七面鳥や鴨の心臓が原材料となっており、余計な添加物も入っていません。

アディクションの缶詰はサーモンやウナギが主原料。肉にアレルギーがある子にも与えられるので、おすすめですよ。

飲料水


飲料水は人間のものと兼用で用意する方が多いかと思います。その際に気をつけたいのが、猫に硬水のミネラルウォーターを与えないようにすること。

水道水よりも硬度が高くミネラルを多く含んでいるミネラルウォーターを猫に与えると、体内のミネラルバランスが崩れて「尿路結石」になる恐れがあるのです。

そのため、人間と兼用の飲料水を備蓄品にする場合は、コントレックスやエビアンといった硬水は避けて、硬度が60未満のものを選ぶのが良いでしょう。

我が家では保存期間が5年と長い災害備蓄用の保存水と、生協の国産ミネラルウォーターを備蓄用にしています。

スーパーで扱っているような大手飲料メーカーの国産のミネラルウォーターも硬度が30~50程度のものが多いので、犬や猫にも安心して与えることができますよ。

クレート、キャリーバッグ

もし避難所などに犬や猫、小動物などの家族を連れて避難しなければいけなくなった時、絶対必要になるのがキャリーです。

動物病院に行く時にも良い子にしていられるし、リードがあれば十分じゃないかと思われる方もいるかもしれません。

しかし避難所には多くの人が集まりますので、中には動物が苦手な方やアレルギーを持っているという方がいる可能性があります。

そのため、マナーとしてペットをキャリーに入らせておくことはとても大切なことです。

犬の場合

我が家では、上の写真の車移動用の際にも使用している折り畳み式のソフトクレートで、大型犬である愛犬の対応をしようと考えていたのですが、そもそも車が使えなくなった場合を考えると心許ない気がしまして……

現在、こちらの商品の購入に心が揺れています。


とはいえハードタイプのクレートは既に持っており、2個あっても置き場所に困るので、今使っているものに取り付けられる車輪があれば一番嬉しいのですが……悩み中です。

猫の場合

選択肢が多く、お店でもネットでも選び放題だった愛猫のキャリーバッグはこちらを購入しました。


最初はハードタイプのものを使用していたのですが、子供を連れて動物病院に行く時に両手があいた方が安心なため、リュック型のものしました。

egrというイタリアのメーカーのものです。我が家のいかつい愛犬には使えないような、思い切り可愛らしいものにしようと考えたのですが、主人が使うこともあるので自重しました……。

手提げやリュックとしてだけではなく肩掛けができるストラップも付いており、持ち手のバックルを外すとシートベルトにも固定できるという便利なキャリーです。

我が家の愛猫もこの中が落ち着くようで、姿が見えないと思うと入り込んで寝ていることがよくあります。

熱がこもり過ぎなくて適度に温かいのでしょうね。

トイレシーツ・猫砂、ビニール袋

避難所に行く必要が出た場合、猫のトイレはさすがに持っていけないので、一緒に暮らしている動物の数×5日~7日分くらいのトイレシーツをまとめておくと良いと思います。

また、自宅で過ごす場合でも、ペット用品など、人間の生活必需品に比べて優先度の低いものは手に入りづらくなる可能性があるので、一定のストックは用意しておくと安心です。

ビニール袋は、使用したトイレシーツや汚れ物を入れられるように、レジ袋から45リットルサイズまで色々な大きさを用意しています。

首輪、リード、迷子札

万一はぐれてしまった場合、この子は野良じゃないんだと分かってもらうためにも大切なのが、首輪と迷子札です。

犬の場合

我が家の愛犬は散歩の際の首輪はチタン製のチョークチェーンなので、首輪とは別にオーダーで作ってもらった犬の名前と家の電話番号入りの革製チョーカーをしています。

トップ部分に鑑札とお守りのメダルを付けています。

マイクロチップも装着しているのですが、読み取ることができない環境では意味がないので、鑑札は常時付けるようにしています。

我が家の愛犬は「なんでこの犬はこんなに上半身がムキムキなんですか?本当にラブラドールなんですか?」と散歩中に尋ねられることがあるほど首が太いので、色々下げていても気にならないみたいです。

猫の場合

一方、悩まされたのが猫の迷子札。

我が家の愛猫は4kgと決して大きくはないので、迷子札を首輪から下げるのに抵抗がありました。

特に高い場所に登る時にバランスをとる邪魔になるようなものは付けたくないですし、猫自身も絶対嫌がりますよね。

そこで、現在使用しているのがこちらの首輪に巻きつけて使う迷子札です。見つけた時は感動しました。

実際装着してみても気にならないようで、活動の妨げになっている様子もありません。

難点というと、仕方がないことなのですが小さい故に名前や電話番号が非常に見づらいことです。

ちなみに70歳になる私の母に見せた所「ごめん、読めない」と言われてしまいました。

しかし猫は犬と違って一匹でいても野良と思われがちですので、飼い猫です!というアピールをするためにも迷子札は大切かな、と思っています。

飼い主家族とペットが一緒に写った写真

こちらも万一はぐれてしまった時に備えて用意しておきましょう。

この子を見ませんでしたか?と聞いてまわる際にも便利ですし、もし保護してくれている方がいた時にも、写真を見せれば本当に飼い主だと信じてもらいやすいですよね。

犬用の靴、レインコート

犬用の靴は、災害時に瓦礫の上を歩くことになった時に備えて購入したのですが、試し履きすら嫌がってさせてくれないまま、噛んで駄目にされてしまいました……。

乳幼児用の靴下などでも大きさが合えば代用可能だそうですが、娘のお古を履かせようとすると、これまた食べようとするので靴については悩み中です。

履いてくれるか不明ですが、こちらの商品を試してみようかと考えています。


こちらは悪天候に備えたレインコートです。我が家ではHurttaの脚まで隠れるタイプのものを使用しています。

着せるのは少々面倒くさいですが、雪遊びにも着せられる上、泥が跳ねても汚れないので便利です。

衛生用品

悪天候の中、避難所まで歩かなければいけなくなった場合や断水してしまった時のための備えとして、ウェットシートやドライシャンプーなどの衛生用品も備蓄しています。

ドライシャンプーは、散歩から帰ってきた時の足ふき等に利用しているのと同じものです。

我が家の愛犬は季節の変わり目などにお腹に赤い湿疹ができてしまうことが多く、排泄後にはこのドライシャンプーでケアするように動物病院から指導されています。

無香料なので猫にも使用でき、汚れも良く落ちるのでおすすめです。

飼育手帳

災害時にもし自分や家族が大怪我を負って入院、というようなことが起きた場合、ペットの面倒を家族以外に見てもらうことになるかもしれません。

そういった事態に備えて、動物の年齢や性格、持病、与える食事の量やワクチン接種日、かかりつけの動物病院の連絡先といったことを記した飼育手帳を作っておくと安心です。

薬やサプリメントを飲むように指導されている子は、そのことも忘れずに記載しましょう。

まとめ

「災害時に避難所に向かう際は、必ずペットと一緒に行く、家に残してしまうと迎えに行けなくなることもある」ということが認知されるようになって久しく、現在は環境省もペットの災害対策ガイドラインを発表しています。

ペットとの同行避難は権利として保障されていますが、周囲に迷惑を掛けないよう、そして精神的な支柱にならなければいけない飼い主がパニックになって、ペットたちを不安にさせないで済むように、物品の備えと共に被災時の心構えもしておきたいですよね。

都道府県でもペットの防災対策をまとめたリーフレットを作成しており、WEBで公開している自治体もあります。

一度目を通しておくと安心ですよ。