ハムスターの健康チェック!病気のサインを見逃さないで
ハムスターは、犬や猫と違ってなかなか病院に連れて行く習慣がありませんよね。
でも、歳をとるスピードが早い小動物にとって、病気は早期発見が大切です。
今回は、ハムスターの健康チェックポイントを、見つかりやすい病気と合わせてご紹介します。
ハムスターの身体チェック
元気さ
一番わかりやすい指標です。
ぐったりしている、呼吸が粗い、そわそわしているなど、様子がいつもと違うなと思ったら体調変化のサインかも。
以降のポイントも参考に、原因を詳しく観察してみましょう。
ただし、明らかにぐったりしているときは、むやみに触ると悪化させてしまうこともあります。
毛並みと皮膚
ハムスターに多い病気の一つが皮膚病。
はげてしまったり、皮膚が赤くなったり、痒みや痛みから掻きむしって出血することも。
カビや細菌、アレルギー、ストレスなど、さまざまな原因が考えられます。
また、免疫力の低下を引き起こす別の病気が隠れていることも。
目・鼻
まぶたが腫れたり赤くなったり、めやにや鼻水で汚れていたりしませんか?
感染症だけでなく、床材や自分の手で傷つけて起こる角膜・結膜炎や、良性〜悪性腫瘍の可能性も。
眼球突出といって、黒目が飛び出してくる場合もあります。
いずれにせよ、気にして触ることでさらに悪化してしまいます。
呼吸がしにくそうな場合、見えない喉や肺にも問題があるかもしれません。
歯・ほおぶくろ
ハムスターは一生歯が伸び続けるげっ歯類。
歯の伸びすぎや噛み合わせの悪さは、口の中を傷つけるだけでなく、ごはんをうまく食べられないため内臓疾患にも繋がります。
また、ほおぶくろにごはんを詰めっぱなしにしたり、異物を入れたりすると、炎症が起こることも。
口から真っ赤なものが出ていたら、ほおぶくろが裏返って出てしまっている状態かもしれません。
清潔な綿棒で戻すことは可能ですが、傷があると壊死してしまうこともあるので、自己判断のケアは要注意です。
手足
爪は歩くことで削れますが、伸びすぎると折れたり刺さったりするので定期的なチェックが必要です。
また、手足はケージなどに引っかかってケガをしやすい部分。
高齢になると、腫瘍が原因で骨折しやすくなることも。
歩き方が変だな、と思ったら、レントゲンのある病院に問い合わせてみましょう。
おしり
おしりが汚れていたら、下痢や血尿かも。
ハムスターには生理がないので、もし血がついていたら消化器や泌尿器、生殖器の病気が疑われます。
感染症や食物アレルギー、打撲や結石、ストレス、腫瘍など、原因はさまざま。
食べたものの種類と量、水の量の増減をチェックしておくと、診断に役立つことがあります。
おなか
おなかや乳首のまわりに、不自然な凹凸やハリ、色の変化はありませんか?
便秘や妊娠、子宮蓄膿症、内臓や乳腺の腫瘍などがみつかることも。
オスの場合、精巣が左右非対称だと腫瘍の疑いがあります。
また、肋骨が目立っていたら痩せ過ぎのサイン。
体重測定管理も定期的に行いましょう。
ケージのチェック
トイレ
便と尿の色や形、量は元気のバロメーター。
毎日確認できるよう、いつも清潔にしておきたいところです。
ごはん
食欲を知るには、ごはんの量を毎日計ることが大切。
変化があったら、体のチェックをしてみましょう。
栄養不足や偏りから、毛づやが悪くなったり、感染症にかかりやすくなったり、問題行動が多くなったりすることも。
ライフステージに合わせバランスよくごはんをあげましょう。
床材
床材に血や膿などの汚れがないか、刺さりそうなものや異物の破片などが混ざっていないかなど、こまめに掃除しながら観察します。
異常があれば、どこから出たものかを確認しましょう。
異物を食べていないかは、ほおぶくろを優しく押して確認することもできます。
金網・プラスチック
金網やプラスチックをかじっていると、噛み合わせの悪化が心配です。
中には歯肉から出血してしまう子も。
異物を食べてしまうとほおぶくろや消化にも問題が起きそうですよね。
硬めのペレットやかじり木を入れ、できれば金網でないケージが○。
温度・環境
ケージを置く場所も病気に関係します。
温度管理が不十分な場合、夏場や冬場にぐったりしていたら、熱中症や低体温のおそれが。
人間にとってはわずかな変化でも、小さな動物には一大事です。
他の動物や家電などの大きなストレスが、消化器症状や皮膚病に繋がることも。
複数のハムスターを一緒にして、ケンカのケガや妊娠に後から気づくケースもあります。
家族や来客が、大量のおやつや有害な食べ物を与えてしまっている可能性にも注意が必要ですね。
まとめ
ハムスターの健康チェックポイントについてご紹介しました。
おうちのハムスターはどうでしたか?
ひとつの変化だけでも、考えられる原因は状況によってさまざま。
ささいなことに思えても、自分だけで判断せず、はやめに病院に相談しましょう。
日頃から記録をつけたり、ハムスターに詳しいかかりつけ医を決めたりしておくと安心ですね。
気にしすぎもお互いにストレスですが、1日1日を大切に、世界で一匹の可愛いハムちゃんと仲良しライフを送ってくださいね。