「猫は暑さに強い」はウソ?猫の夏バテの理由とその症状について☆
みなさんこんにちは!
Recheriライターchiiです(*’ω’*)
今年もまもなく暑い夏がやってきますね。
酷暑と言われる日も出てくるほど、近年の夏は人にもペットにもこたえる暑さになっています。
「猫も夏バテするの?」「夏バテするとしたら、どんな症状なの?」
今回は、猫の夏バテについて、そんな素朴な疑問に答えていきたいと思います!
そもそも猫は夏バテするの?その理由は?
夏バテとは、「夏場の気温の上昇や多湿の環境に身体が順応できず、体調不良が続いてしまう」状態です。
では人間のように猫も夏バテするのでしょうか?
答えはYESです。
猫も人間のように気温や湿度の変化によって身体にストレスを感じ、体調不良に陥ります。
猫が夏バテしてしまう理由はいくつかあるので、ご紹介しますね。
理由①環境に順応して体質が変わったため
よく「猫はもともと砂漠の動物」と耳にします。
これは、猫の祖先はリビアヤマネコという砂漠に住む猫とされているためです。
このように耳にすると、厳しい暑さの砂漠にルーツを持つ猫は暑さに強いのではないか?と思ってしまいますよね。
たしかに、猫は砂漠にルーツのある動物のため比較的に暑さに強い動物です。
水があまり飲めない砂漠に適応するために、猫には飲水量が少なく濃いおしっこが出るという特徴もあります。
しかし、歴史の中で人間と共に砂漠から各地へと渡った猫は、それぞれの置かれた環境に順応するために毛の長さや体質を変えてきました。
たとえばノルウェージャンフォレストキャットを見てみると、北ヨーロッパの厳しい寒さに適応するために豊かな長毛をまとうようになりました。
ノルウェージャンフォレストキャットのほか、チンチラペルシャなどの長毛種にとっては、寒さよりも暑さの方が苦手です。
このようにリビアヤマネコと現在のイエネコとでは体質が変わっているため、猫にも夏バテが起こり得るんですね。
理由②日本の夏は猫にとって過酷なため
日本の夏は「高温多湿」なため、猫にとって過ごしにくく、夏バテしやすいってご存じでしたか?
リビア砂漠の夏は50℃を超える日も出るほどの暑さですが、湿度が低く乾燥しています。
一方日本の夏は、ひと昔前は「温帯気候」とされていましたが、近年では「亜熱帯気候」に傾いてきました。
カラッと晴れた夏の日もありますが、なんと言っても湿度の高さが砂漠の暑さとは異なります。
では湿度が高いと、どうして猫は夏バテしやすいのでしょうか?
それは、猫がどんな風に体温を調節しているかに深く関わっています。
猫には汗をかく汗腺が少なく、人と違って汗による体温調節をほとんどしません。
その代わりに、鼻や口から水分を蒸発させることで体温を調節しています。
でも日本の夏のように湿度が高いと、体から出た熱を水蒸気として発散しづらく、うまく体温が調節できずに夏バテを引き起こしやすいのです。
比較的暑さに強い猫でも、蒸し暑さには弱いというわけですね。
猫の夏バテの症状
では、猫の夏バテってどんな症状なのでしょうか?具体的に見ていきましょう。
食欲がなく、元気がない
人間の夏バテの症状と似ていて、猫の夏バテも消化器系の症状として多く表れます。
愛猫の食欲不振で元気がない様子に気がついて、受診する飼い主さんが多いです。
嘔吐・下痢
消化器系の症状の一つとして、消化不良になって下痢や嘔吐が見られることもあります。
おしっこの回数や量が減る
おしっこの回数や量が減った場合は脱水症状を起こしている恐れがありますので早期に受診すると安心です。
おしっこの異変に気付いてあげるために、普段から愛猫の通常のおしっこの量や回数を把握しておくことも重要ですね。
グルーミングをしなくなる
夏バテを起こして体熱がこもってしまうと唾液の分泌も悪くなるため、グルーミングの回数が減るという様子が見られることもあります。
このような夏バテの状態が続くと、体力を消耗してしまいもっと重篤な「熱中症」になるリスクも高まります。
愛猫が夏バテを引き起こさないように環境を整えること、そして「夏バテかもしれない」という早期の段階で気付いて改善してあげることが大切ですね。
まとめ
砂漠に住むリビアヤマネコを祖先に持つ猫は、比較的暑さに強いですが、品種によっては暑さが苦手で、湿度が高いとうまく体温が調節できなくなってしまいます。
愛猫に夏バテのような症状が出た時は、生活環境を見直したり、場合によってはかかりつけ医に診てもらってくださいね。
では、愛猫が夏バテを起こさないようにするにはどのような予防法があるのでしょうか?
また、もし愛猫が夏バテの疑いがあった場合、どのような対処をしてあげれば良いのでしょうか?
次回の記事では、「猫の夏バテ予防策」「夏バテの症状が見られた時の対応策」などについて解説いたします(*’ω’*)!