ロックダウン中のイタリア~愛犬との生活はどうしてる?~

イタリアが世界で初めて国全体の封鎖に踏み切った2020年3月9日から40日以上が経とうとしています。
2週間ごとにロックダウンが延長されている中で、犬と暮らす友人に「ペットとの生活はどうなっているのか」話をきいてみました。
イタリアの現在
規制が厳しく、違反者への罰金もあります。
最低限の生活に必要なスーパーマーケット、薬局、医療施設以外は、3月11日から4月13日まで閉鎖されていました。
現在は、書店とベビー用品店も開いたそうですが、ミラノがある北部のロンバルディア州ではまだそのまま厳しい制限が続いているそうです。
私が住んでいる、ロンバルディア州の隣のベネト州でも2月下旬から学校が一斉休校となり、2週間ごとに封鎖の延長が発表され、すでに5月3日までロックダウンすることが決まっています。
外出は原則禁止
外出禁止にもかかわらず、規則を破って外出する若者がたくさんいたことから、罰則も罰金も当初のものより厳しくなってしまいました。
スーパーマーケットなどへの買い物は1家族1人のみが許可されます。
赤ちゃんをベビーカーに乗せて買い物に行くことはできますが、お散歩は禁止です。
ゴミ捨を捨てる為に外に行くことはできるので、わざわざ小分けにして、何度も何度もゴミ捨てに行く人もいるそうです。
「外出許可証」ない人の外出は禁止、犬の散歩は自宅から200m以内までが許可されています。
スーパーでの様子
スーパーマーケット内は一方通行になっていて、極力人とのすれ違いを避けるように工夫されています。
一度に店内に入る人数も決められていますので、店前には買い物待ちの行列ができているそうです。
マスクをつけていない人には店に入るときにマスクが配られるそうですが、マスクの使い方を知らない人も多く、歩いている時だけマスクをして、人と話すときにはマスクをとって話している人もいるそうです。
マスクに慣れていないイタリア人、息がしづらいのでつけたくない、という人も多いようです。
ペットとの生活
ペット愛がとても強いイタリアですが、イタリアでは日本のようにペットショップで犬や猫を買う人はほとんどいません。
ブリーダーさんから直接買う人が50%近く、その他の人は動物病院や動物愛護会を通して保護犬を引き取るそうです。
すべての犬にはマイクロチップを入れることが義務付けられています。
犬も猫も家族のように家の中で飼う人がほとんどです。
イタリアの家は庭が一続きになっていることも多く、家猫というより家と外を自由に出入りしていることが多いようです。
普段は公園やドッグランなどで思いきり遊べますが、今は公園も侵入禁止となっていて運動不足気味。
家中の人が代わる代わる交代でお散歩に出かけたり、犬がいないと散歩に出られないため、ご近所で犬を飼っていない人がお散歩のために「ワンちゃん貸して」と貸りにくることもあるそうです。
感染予防でやっていること
自分と家族を守るために
普段はうがい手洗いをしないイタリア人も、感染予防に有効ということで、各家庭で徹底して行われているようです。
ロックダウンが解かれても続けていきたいものです。
お散歩の後は必ずペットを洗っている人が多いそうです。
以前は2日に一度だったものが、みなさんペットに移してしまうこと、ペットが外から持ち込むウィルスに気をつけているようです。
公共衛生のために
普段はワンちゃんの糞をそのままにしていく飼い主が多く、街中は犬の糞だらけでしたが、ロックダウンになってからなぜかビニールに入れてゴミ箱に捨てる人が増え、街の中に落ちている糞が減ったそうです。
皆さん衛生面に気をつけるようになったということでしょうか。
これもロックダウンが解かれた後もぜひ続けてほしいですね。
自分だけでなく、公共衛生も気遣うようになったというのは、ロックダウンのプラス面かもしれません。
地域のみんなで、ウイルスを家に持ち込まないために努力されているようです。
まとめ
イタリアは世界で最初に国土全部のロックダウンに踏み切りましたが、不自由な生活の中でも、みなさん工夫して、ペットや家族との楽しいひと時を過ごしているようです。
日本でも全国的に緊急事態宣言が発令されました。
幸い、外出禁止令ではありませんので、人との距離を取ることに注意し、三蜜をさければ、お散歩もできますし、公園で遊ぶこともできます。
ワンちゃんのお散歩もどこまでいくのも自由です。
暗いニュースが多い日々ですが、できる限り前向きにペットと共にお過ごしくださいね。
※当記事の情報は、2020/4/17時点の情報です。