ウサギのウンチ、色や大きさ、臭いで健康チェック。ウンチは大事なメッセージ!
ウサギは鳴かないこと、表情がわかりづらいことから体調不良を見抜きにくい動物です。
そんなウサギの体調チェックの一環として、日常的にウンチをチェックすることをおすすめします。
私は今年で5歳になる、ネザーランドドワーフの女の子(避妊済み)を飼っています。
体調管理のため毎日ウンチを確認し、ペレットの分量やおやつの種類を調整して運動させる時間も変えています。
そのおかげか、そろそろシニアの仲間入りをする年齢ですが毎日元気で過ごせていますよ。
今回は、ウサギのウンチの「色」「大きさ」「臭い」で健康チェックする方法をご紹介します!
最低限見て欲しい、ウンチのチェック項目
毎日トイレ掃除をする時に、ここだけはチェックするようにしてください。
・ウンチの色 ・大きさ ・臭い |
これらを日常的にチェックすることによって、体調不良や飼育環境の改善方法を見つけやすくなります。
ウサギが出す、小さなサインをできるだけ見逃さないようにしたいですよね。
健康的なウサギのウンチはどんなもの?
健康的なウサギのウンチはこのような状態です。
形 | まんまる |
色 | 茶色から焦げ茶色 |
臭い | ほとんどしない |
大きさ | 7~10mm程度 |
固さ | 固い |
もちろん個体差はありますが、可愛い顔に似合わず(?)結構大きめのウンチをします。
自分のウサギの正常なウンチをよく観察し、その状態を知っておきましょう。
あまり抵抗がないようでしたらウンチを割って、中身がどんな感じになっているか見ておくと良いかもしれません。
盲腸便はウサギが健康な証拠
上でウサギの正常なウンチについて書きましたが、トイレ掃除をしているとときおりブドウのようなつぶつぶつ状になっていて臭いが強く、とても柔らかいウンチが出ていることがあると思います。
これは「盲腸便」(もうちょうべん)といわれるもので、ウサギの腸が正常に動いている証拠です。
ウサギは食べた草(繊維質)を大きな盲腸に送って発酵させ、盲腸便として排泄します。
そしてその盲腸便を食べることで、草のタンパク質やビタミンなどの栄養を余すことなく利用しているのです。
ウサギは基本的には出した盲腸便は全て食べてしまうのでトイレに残りません。
しかしたまに食べ損ねてトイレに落ちていたり、栄養が足りていると判断して食べ残したり、太りすぎてうまく盲腸便が食べられなかったりすることがあるといわれています。
盲腸便があまりにも大量に残っている場合は、一度動物病院に相談してみるのも良いかもしれません。
いつもとウンチの状態が違う!状態とその考えられる原因について
日々ウンチのチェックをしていると、なんだかいつもと違うぞ?と思う時があると思います。
ウンチの状態ごとに考えられる原因と、その対策を見ていきましょう。
ウンチの色がいつもと違う場合
色は一番簡単で、手軽に確認することができるチェック項目です。
正常なウサギのウンチの色を把握しておき、ウンチの色がいつもと違う場合は、ウサギの食欲に変化はないか、他に変化はないか良く確認し、気になるようでしたら動物病院に連れて行きましょう。
ウンチが黒っぽい場合 | 内臓がうまく働いていない可能性があると思われます。 食生活が変わったり、ストレスがかかったりしたサイン、あるいは何かの病気の兆候かもしれません。 |
ウンチが赤っぽい場合 | 赤色は血の色である可能性が高いと思われます。 内臓や肛門で出血を起こしている可能性が高いため、早急に動物病院に連れて行ってください。 |
ウンチが緑っぽい場合 | いつもより多めに牧草を食べるとウンチが緑色っぽくなります。 とても健康的な状態と考えて良いと思われます。 |
ウンチの大きさがいつもと違う場合
ウサギのウンチは食べた草(繊維質)の量やちょっとしたストレスで大きさが変わります。
いつもより小さいウンチはちょっと危険、見かけたらウサギの状態や置かれている環境を考えてあげてください。
ウンチが小さい場合 | 単純に繊維質が不足しているか、あるいは異物を飲み込んでしまったのかもしれません。 最悪の場合、うっ滞を起こしかけている可能性があると考えられます。 |
ウンチがいつもよりほんのちょっとだけ小さい場合 | ・ペレットを減らしてチモシーを多く食べさせる ・いつもより長めに運動させる こういったことで解決するかもしれません。 |
ウンチの色が黒っぽくて小さく、食欲が落ちている | 異物を飲み込んだかうっ滞の可能性が高いため、早急に動物病院に連れて行ってください。 |
ウンチが大きい場合 | 繊維質が十分にとれている、とても健康的な状態だと考えられます。 |
ウンチの臭いがいつもと違う場合
本来なら臭くないはずのウサギのウンチが臭う…それも何かのサインかもしれません。
上で書いたブドウ状で柔らかく、なんともいえない臭いがする盲腸便はウサギの腸が健康な証拠です。
盲腸便ではない普通のウンチがいつもと違う臭いする、ウンチが緩くて臭い場合は腸が上手く動いていない可能性があります。
まとめ
ウサギは腸の働きが命に直結する動物です、そんなウサギのウンチは腸の状態を表しているといっても過言ではありません。
ウサギは体調不良を隠し続け、ある日突然亡くなってしまうことも多い動物です。
「いつもと違うな、なんだかおかしいぞ」と思ったら環境を確認する、動物病院に行くなど早急に対策を打つようにしてあげてくださいね。