立派な芸術家!鳥はどうして鳴くの?鳴き声の秘密
ピュイピュイ、ピィー、チチチチ、ホーホケキョッ!
鳥の鳴き声は心が和みますよね。
声の種類も多種多様。まるで音楽を奏でているみたいですね。
鳥を飼っている方にとって、毎日可愛らしい声を聞くのは癒やしの時間だと思います。
でも改めて考えてみると、鳥って何で鳴くんだろう?何か意味があるのかな?と思いませんか?
ということで今回は、鳥たちの鳴き声の秘密に迫ります!
鳥の声にじっくり耳を傾けたくなると思いますよ。
鳥はどうして鳴くの?
鳥の鳴き声は人間の言葉と同じく、意思を伝える手段です。
愛の歌にもなれば警告のアラームにもなるんですよ。
シーンによって決まった声を出します。
例えば求愛。
普通は雄から雌に向けてさえずります。繁殖期にはあちらこちらで美しいさえずりを聞けますよ。
求愛の鳴き声は複雑で、本当に歌っているよう。
声の種類も高さも様々に変化します。
こんな風に愛を歌われたら、雌が心奪われるのも納得です。
実はこのさえずり、雌にとってはラブソングでも、他の雄にとっては縄張りの警告になります。
雄同士が激しく鳴き合う時は、縄張りを巡るバトルが勃発しています。
面白いのは、同じ鳥でも地域によって鳴き声が違うこと。
まるで方言のように、住む場所によって特有の鳴き声があるようです。
繁殖期に聞こえる声以外は「地鳴き」と呼ばれ、コミュニケーションツールとして使われます。
さえずりよりもシンプルな鳴き方です。
例えば警告。天敵が来た!と仲間に知らせるため、強く周りに響く声を出します。
他には、子供が母親を呼ぶ声。
巣の中で一生懸命に口を開けて鳴いている姿を見たことありませんか?
あのように高い声で母親を呼び、餌をねだるのです。
相手に挨拶したり、情報を共有したりするための鳴き声もあります。
鳥たちは私たちが想像する以上に、豊かな感情や高いコミュニケーション能力を持っているのかもしれませんね。
飼っている鳥が鳴く理由
ペットとして人気の鳥、例えばインコは、状況によって様々な声を出します。人間の言葉を真似ることでも有名ですよね。
「ピッ」という短い声は、新しいものを見た時など、緊張や警戒、不安の現れです。
「ピー、ピー」という大きな声は、飼い主を呼ぶため。気を引きたい時に出します。
「ギャギャ」という鋭い声は、怒りや威嚇のサイン。この声が聞こえたら、機嫌が戻るまでそっとしてあげましょう。
声の原因が分かれば、取り除いてあげるのも良いですね。
小さな声で何やらぶつぶつ呟いているのは、リラックスしている時に出る独り言。人間の言葉を練習する時にも出るそうです。
どんなことを思っているのか気になりますね!
同じく人気の鳥である文鳥も、飼い主に気持ちを伝えるために一生懸命鳴きます。
「キュー、キュー」という声は寂しい時や甘えたい時に出すそう。撫でたり遊んだり、一緒の時間を取ってあげると良いですね。
「ポポポ」「ピピピ」という声は、文鳥の挨拶です。複数飼っている場合は、お互いに挨拶する声をよく聞けますよ。
飼い主に対してもこの声を出すことがあります。
「おはよう」や「ただいま」などの挨拶を返してあげると良いですね。
鳥たちは飼い主に気持ちを伝えたい、コミュニケーションを取りたいと思って鳴いています。
そう考えるとますます愛おしくなりますね!
鳴き声を習得するプロセス
一方、親鳥を真似て練習を繰り返し、努力を積み重ねて美しい声を発する鳥もいます。
春を象徴する鳥ウグイスは、繁殖期に美しいさえずりを奏でるため、地道に練習を行います。
練習中のウグイスの声、聞いたことありますか?
最初は笑ってしまうくらい下手なんですよ。
時間が経つとどんどん上達して、「ホーホケキョッ♪」という美しい声になります。
でもたまに、ずっとへたっぴな子も…。
人間にも音痴な人はいますが、鳥も同じようですね。下手な子ほど、頑張れ!と応援したくなります(笑)
猫のような声とも言われるキンカチョウの鳴き声。
親鳥の声を聞くと、その声に反応し覚える神経細胞が生まれるそうです。
生まれつき声のテンポを聞き分けることができ、学んだ親鳥の声と合わせて正しく鳴けるようになります。
幼い時から別の鳥の声を聞かせていると、テンポはキンカチョウ、鳴き方は別の鳥のもの、という面白い現象が起きたそう。
人間の子供も親の言語を聞いて覚えますが、鳥も同じなんですね。
まとめ
鳥たちの鳴き声の秘密、いかがでしたか?
生まれつき鳴き声を聞き分けたり、言語や音楽を学ぶように習得したりできるなんて、鳥の小さな脳は素晴らしいつくりをしていますよね。
今度鳥の声を聞く時は、鳥の賢さやコミュニケーション能力の高さにも注目してみてくださいね。