日本とこんなに違う! 海外のペット事情について
日本でペットといえば、犬と猫が人気ですよね。
2018年は犬が890万3,000匹、猫が964万9,000匹飼われていたそうです。
最近は猫ブームとあって、猫の飼育数がどんどん上がっているようです。
ところで、
海外ではどんなペットが人気なのでしょうか?
日本と違うペット事情があるのでしょうか?
今回は海外のペット事情を調査しましたので、ご紹介します!
「アメリカ」のペット事情
アメリカは人口が多いため、ペットの飼育数も日本とは桁違いです。
2017年のデータですが、犬は6,990万匹、猫は7,405万匹飼われていました。
日本と同じく、猫の方が多いですね。
他には、淡水魚や鳥も人気を集めています。
日本でペットを飼いたいと思ったら、まずはペットショップへ行く人が多いですよね。
アメリカにもペットショップはあり、子犬や子猫がケージに入れられて販売されています。
カリフォルニア州では2019年から、ペットショップで販売できるのは保護された動物のみという法律が適用されました。
アメリカでは初の試みだそうで、金銭目的の悪質なブリーダーによる不幸な犬たちを減らすことが目的です。
日本との大きな違いは、アニマルシェルターの存在が広く知られていること。
捨てられたり虐待されたりした動物たちを保護し、新しい飼い主のもとへ繋げる場所です。
ペットを飼いたい人はシェルターに足を運んだり、ブリーダーや知り合いから引き取ったりといった選択肢があります。
日本でもペットショップ以外の選択肢がもっと広まると良いですね。
アメリカでは犬のしつけに対して、意識が高い人が多いです。
ドッグランが充実しているので、他の人や犬にマナーを守って接することができるように教えるそうです。
一緒に外出を楽しむためにも、しつけの姿勢は見習いたいですね。
「イギリス」のペット事情
イギリスで人気のペットは犬です。
2018年のデータでは、900万匹の犬が飼われていました。それに対して猫は800万匹。
若干ですが、犬の方が上回る結果になりました。
イギリスは有名な犬種を数多く生み出している国でもあります。
ゴールデンレトリバー、コーギー、ビーグル、コリーなど、日本でも人気の犬種の出身国なんですよ。
田舎では馬も人気のペットだそうです。
住宅街で普通に乗馬をしている姿を見かけることも。日本ではびっくりするような風景ですよね。
イギリスは日本と比べて、動物保護の法律がしっかりと定められています。
ペットショップでは犬や猫が売られていることはまずなく、ウサギやハムスターなどの小動物は販売されています。
犬や猫を飼うには、ブリーダーや保護施設から引き取るのが一般的。
それも簡単に飼えるのではなく、きちんと審査を受けた上で引き渡されます。
こういったシステムは、日本でも広まると良いですね。
他にも日本と異なる点は、電車やバスなどに犬と一緒に乗れること。
もちろんリードは付けますが、ケージに入れる必要もなく料金も無料です。
周りの人も慣れているので全く驚きません。
犬と一緒に泊まれるホテルやレストランが充実しているのも特徴です。
イギリスでは人と犬が良きパートナーとして、一緒に行動するという考えが受け入れられているんですね。
「ロシア」のペット事情
海を挟んだお隣の国ロシア。
ペットについての情報はあまり知られていないですよね。
ロシアでは国民の73%がペットを飼っています。
日本のようにペット禁止の住宅がないため、飼育率が高いのです。
そのうち57%、半分以上の人がペットに選んでいるのが猫!
ロシアは愛猫家が多い国なんですね。
それを証明する例が、エルミタージュ美術館に住む猫たちです。
その数なんと50匹以上!
貴重な絵画をネズミから守るため、18世紀から代々猫が住んでいるのです。
職員や市民から愛されていることからも、ロシアの人たちの猫好きがうかがえますね。
人気の猫は日本でも有名なロシアンブルー。
グレーの毛並みと宝石のような瞳が美しいですよね!
ツンとした性格かと思いきや、犬のように飼い主に忠実なんですよ。
他には、もふもふの毛並みを持つサイベリアンも人気です。
ハンティングの名手で、水の中にもためらわず飛び込みます。
ロシアで猫を飼うには、ブリーダーの展示会へ行ったり、インターネットで飼い主を待っている子を探したりといった方法があります。
日本と同じくペットショップで販売されている犬や猫もいます。
「タイ」のペット事情
タイでは動物に対しておおらかな人が多いようです。
その証拠に、日本ではあまり見かけない野良犬がたくさんいます。
道路を歩いていたり、お店の前に寝そべっていたり、自由に過ごす犬たち。
食事やフンの掃除などの世話は、近所の人たちが行っているようです。
野良犬が増えている理由として、生き物を殺してはいけないという考え方や、避妊去勢手術が広まっていないなどが挙げられます。
病気の問題もあるので、なるべく里親を見つけてあげたいですがなかなか難しいようですね。
首都バンコクにはペットショップがいくつもあり、たくさんの子犬や子猫がいます。
日本と同じくトリミングサロンを設けているショップもありますよ。
ペットを飼う人は増えていますが、ペット禁止の住宅が多かったり公園で犬の散歩が禁止されていたりと、ハードルが高いようです。
犬を散歩させる際、リードを付けない人も結構いるようです。
放し飼いの形で自由にさせている人もいます。
しつけをするという考えもあまりないようです。
これからペット人気が高まるにつれて、環境が整って意識も変わってくるかもしれませんね。
まとめ
日本で生活しているとなかなか知る機会のない海外のペット事情。
一部の国だけですが垣間見えましたか?
日本と似ている部分もあれば、全く違う部分もあります。
日本でも広まってきましたが、保護犬、保護猫を引き取るという考え方が定着すると、幸せなワンちゃん、ネコちゃんがもっと増えますよね。
海外と日本のペット事情を比べて、良い点を取り入れたり、課題を知って教訓にしたりできたら良いですね。