愛犬の虫除けに!エッセンシャルオイルの手作り虫除けミストのレシピ
みなさんこんにちは!
ReCheriライターchiiです(*’ω’*)
前回の記事で、市販の虫除けが及ぼす危険性や愛犬の虫除けに使えるエッセンシャルオイルをご紹介しました。
エッセンシャルオイルとは植物から抽出される精油のことで、植物が持つ天然の虫除け効果や抗菌効果などが魅力です。
最近では化学物質を使わないアイテムを選ぶ方が多く、エッセンシャルオイルを使って虫除けミストを手作りされている飼い主さんも多くいらっしゃいます。
今回は、エッセンシャルオイルを使用した愛犬の虫除けミストの作り方をご紹介します。
作り方や材料は至ってシンプルですので簡単に作れますよ♪
アロマオイルではなく、エッセンシャルオイルを使用しよう
前回の記事でもご紹介しましたが、「アロマオイル」と「エッセンシャルオイル」は少々違うものです。
エッセンシャルオイルは「精油」とも呼ばれ、100%天然の香り成分であることが特徴です。
その香りには心を癒し、体のコンディションを整える効果があると言われています。
一方、アロマオイルは人工的に香り成分を添加して作られているものです。
フランスでは「メディカルグレード」と呼ばれる品質のエッセンシャルオイルが薬局で販売されており、人々が薬として使用しています。
日本でいう漢方のような立ち位置でしょうか。
エッセンシャルオイルの処方は、薬剤師がしてくれます。
日本では特有の薬事法があるため、薬として販売はできない決まりになっています。
アロマオイルはディフーザーやアロマストーン等を使用して、良い香りを楽しむためのものです。
エッセンシャルオイルの方が値段が高いのですが、人や愛犬の体に使用する場合はアロマオイルではなくエッセンシャルオイルを使用しましょう。
エッセンシャルオイルは「殺虫」ではなく「虫除け」
エッセンシャルオイルの虫除け効果は、植物が作り出した天然の虫除け成分の力です。
ですので、殺虫する力はないナチュラルな成分となります。
そのナチュラルな優しさこそがメリットとなりますが、エッセンシャルオイルを使った手作り虫除けミストはあくまで「優しい虫除け」と考えておいた方が良さそうです。
ですので、例えばノミが既に愛犬に発生していた時に手作り虫除けミストを使用しても効果はありません。
この場合は動物病院で適切な駆除薬を処方してもらい使用する必要がありますのでご注意ください。
手作り虫除けミストのレシピ
用意するもの
・無水エタノール(保存期間を長くし、エッセンシャルオイルを精製水と混ぜる役割り)
・精製水(不純物がほとんど含まれない水)
・お好みのエッセンシャルオイル
・遮光性のスプレー容器(紫外線を遮光するために色が付いた、ガラス製の容器)
・計量カップ
無水エタノールと精製水はドラッグストアーで購入することができます。
遮光性のスプレー容器はインターネットでも購入できますし、エッセンシャルオイル専門店でも販売しています。
初めて使用する場合には、実店舗のエッセンシャルオイル専門店でスタッフの方と相談しながら購入すると安心です。
混ぜる割合の例
精製水とエタノールは9:1の割合で配合します。
愛犬用は人間に使用する時よりもエッセンシャルオイルを薄く配合することがポイントです。
一般的な容器の量ごとに配合量を表にしました。
容器の大きさ | 精製水の量 | エタノールの量 | エッセンシャルオイルの量 |
30ml | 27ml | 3ml | 1~2摘 |
50ml | 45ml | 5ml | 3摘 |
100ml | 90ml | 10ml | 6摘 |
エッセンシャルオイルを数種類使う時には、全部でこの量になるようにします。
あまり多くの種類を配合してしまうと1つ1つの虫除け効果が薄れてしまうため、エッセンシャルオイルの種類は1~3種類までに留めるようにしましょう。
虫除け効果のあるエッセンシャルオイルの種類は?
虫除け効果では
・ペパーミント(蚊)
・ハッカ油(蚊、ノミ、ダニ)
・ユーカリ(蚊・ダニ)
・レモングラス(ノミ・ダニ)
・ゼラニウム(蚊)
・ラベンダー(虫全般・殺菌効果・リラックス効果も)
・シトロネラ(蚊、ノミ)
などがおすすめです。
最近では上記のエッセンシャルオイルに加え「ヒバ油」も人気があります。
ヒバ油には抗菌、殺菌、防虫、香りの癒しの効果があると言われており、出雲大社をはじめ数々の神社仏閣等の重要文化財にも使用されています。
青森天然ヒバ油
なぜ遮光性の容器を使うの?
エッセンシャルオイルは紫外線に当たると品質の劣化が早まってしまうため、遮光性の容器(遮光瓶)に入れることが大切です。
オリーブオイルのビンが暗い色のガラスでできているのと一緒の理由です。
また、エッセンシャルオイルの中には紫外線によって毒性が出てしまうものもあることも遮光瓶が必要な理由の1つです。
太陽光だけではなく蛍光灯でも微量の紫外線が出ていますので、室内だけで使用する場合にも遮光瓶に入れて保管することが大切です。
プラスチック容器だと危険!
エッセンシャルオイルの種類によってはプラスチック容器を溶かしてしまうという性質があり、100均や薬局で売られているようなプラスチック製の容器では溶けてしまう可能性があります。
これは主に柑橘系のエッセンシャルオイルに含まれる「リモネン」という成分が影響するそうです。
全部のプラスチックを溶かすわけではないのですが、発泡スチロールは簡単に大きな穴が開くほど溶けてしまいます。
皮膚には問題ないのにプラスチックが溶けるって不思議な現象ですよね。
ですので、念のためミストの容器はプラスチック製ではなくガラス製のものを用意してください。
ガラス製の遮光瓶はエッセンシャルオイル専門店で購入することができます。
色によって紫外線遮光率が違う
一般的に売られている遮光瓶の色は青、茶色、緑の3色が多いです。
この中では茶色が一番紫外線からオイルを守る力があるとされています。
容器の大きさは10日ほどで使いきれる量のものを
手作り虫除けミストは遮光瓶に入れたとしても品質を長く保つことができません。
手作りゆえに防腐剤も無添加なため、雑菌が繁殖してしまうことがあるためです。
ですので、作ってから10日~2週間ほどで使いきれる量で作ることがおすすめです。
手作り虫除けミストの使い方
ミストはよく振ってから吹きかけることがポイントです。
初めて使用する時には少しずつ様子を見ながら使用し、湿疹や体調不良などが見られた場合は使用を中止して獣医師に相談しましょう。
直接体に吹きかける場合
愛犬の目や鼻に直接入らないように、全身にシュッシュっと吹きかけ馴染ませます。
足元やお腹周りの草や地面に近い部位にも吹きかけましょう。
お肌が心配な時はバンダナや洋服に吹きかける
愛犬のお肌が敏感であったり、より安全性を高めたい場合には直接ではなく、愛犬のバンダナや洋服に吹きかけると安心です。
虫除け効果の持続時間は?
エッセンシャルオイルの虫除け効果はその香りによるものなので、
香りの持続時間=効果の持続時間
とも言えます。
虫除け効果の持続時間はエッセンシャルオイルの種類やどのくらいの割合で薄めたかにもよりますが、だいたい30分~1時間程度でしょう。
・お散歩中に香りが薄くなったと感じた時
・長時間お外にいる時
・虫が多そうな草むらや公園に入る前
という場合は重ね付けすると虫除け効果を持続させることができます。
家に猫もいるご家庭は使用厳禁!
ネット上では賛否両論あるのですが、猫にエッセンシャルオイルは重篤な病気を引き起こす恐れがあるという意見が多くあります。
もし犬の体にエッセンシャルオイルが残っていると、猫が直接舐めて口から成分を摂取してしまう恐れや、揮発性ゆえに猫の鼻呼吸からも成分を吸い込んでしまう恐れがあります。
実際に専門店の方に聞いてみました!
実際にエッセンシャルオイル専門店の方に聞いたところ、やはり猫がいるご家庭の場合はどんな形であれエッセンシャルオイルを使用しないことがベストであるとのことです。
そのお店では、猫がいるご家庭の方には残念ながら販売していないとおっしゃっていました。
その理由としては、猫は犬と違って完全肉食の動物なので、エッセンシャルオイルの植物性成分を体で代謝することが極めて苦手であるということでした。
口や鼻呼吸から摂取した成分を代謝できず体内に蓄積されてしまうと、内臓に負担がかかり重篤な病気や発作などを引き起こす危険があるそうです。
どうしてもエッセンシャルオイルの虫除けミストを使用したい場合は犬の体に直接使用せず、家の外で犬の洋服やバンダナに手作り虫除けミストを吹きかけ、帰宅時は家に入る前にそれらを脱がせて洗えばまだ安全である。
とのことでしたが、やはり猫がいるご家庭はエッセンシャルオイルを使用しない方が良いでしょう。
ちなみに、今回お話をうかがったお店の方は
エッセンシャルオイルの良い匂いは「人間にとって」ですからね。
犬にとって最高のエッセンシャルオイルは「飼い主の匂い」です。
とおっしゃっていました。
その方が良い人過ぎて、そして名言過ぎて、もはや泣きそうな私なのでした。
まとめ
植物が作り出した天然の虫除け効果が期待できる、エッセンシャルオイルを使用した手作り虫除けミストはナチュラルな効き目と成分がそのメリットです。
エッセンシャルオイルのほか、精製水などの材料はドラッグストアーで用意できるのでチャレンジしやすいですね!
エッセンシャルオイルを購入する時は実店舗に行ってスタッフの方に相談しながら決めるとより安心かと思います。
この夏はエッセンシャルオイルを使った虫除けミスト作りにチェレンジしてみてはいかがでしょうか(^^♪
※猫と暮らす方は使用厳禁なのでご了承ください(>_<)