愛犬ライフを満喫したいアナタ!クレートトレーニングしていますか?
みなさんは、愛犬にクレートを使用していますか?
「クレートなんて狭いでしょ?」
「うちは専用のソファーに寝かせているから必要ないわ」
「動物病院へ行く時しか使わないし」
「車の助手席に黙って座っているからいらない」
なんて思っていませんか?
確かにクレートがなくても不便はないかもしれません。
しかし、クレートを使用するとメリットがたくさんあります。
今回は、クレートのメリットや、クレートが役に立った私の実体験をご紹介します。
クレートとは?
「クレート」という言葉はもともと梱包のための箱のこと指していましたが、犬を運ぶ入れ物、ということで犬のキャリーケースもクレートと呼ぶようになりました。
どんなクレートがオススメ?
現在様々なタイプが売られておりますが、私のオススメは上部にシートベルトを通せるものです。
車で使用する際、シートの上に安全にクレートを固定でき、万が一交通事故が起きたとしても車外へクレートが飛び出すことを防ぐことができます。
これは重要ポイントだと思います!
クレートトレーニング4つのメリット
クレートは狭くて可哀想、と思う方もいらっしゃるかもしれません。
実は、犬にとってクレートは身体を包み込んでくれる、薄暗くて安心できる場所です。
先祖であるオオカミが身を守るために洞穴で暮らした環境と似ているのです。
ですから、心配ありません!
安心して、クレートトレーニングにチャレンジしてみてください!
まずは、クレートトレーニングをするとどんなメリットがあるのかを4つ挙げます。
1. 外敵から守られ邪魔されないわんちゃんの城になる。
2. 移動中も、そして移動先でも安心できる場を作ることができる。
3. 移動がラク。
4. 落下物や事故などの衝撃から守ることができる。
クレートが役立った私の実体験
私は、オスのチワワを飼っています。
ある日、母が手術のために入院しました。
完全看護の病院なので、家族は付き添わなくても良いはずが、あまりに母の状態が良くないため、私がしばらく泊まり込みで付き添うことになりました。
当時の愛犬は、ものすごく「わがまま」で(もちろん、「わがまま」にしてしまった犯人は私なのですが・・・)、私以外の家族の言うことを一切聞きませんでした。
エサをあげることも、おしりを拭くことも、足を拭くことも、クレートから出すことすら、誰もできませんでした。
本当に最悪の状態でした。
それなのに泊まり込みで長期の付き添い!?
うそでしょ???
だって、今のむっく、野獣だよ!?
ペットホテルなんか絶対無理だから!
まさにパニックです。
通っている訓練所に預けるにしても長期となると料金が…。
母の手術代もかかるのに。
だからと言って唯一家にいる父はお世話できないし…など、考えれば考えるほど絶望感しか沸いてきませんでした。
何が何でも私が世話をするしかない状態です。
そこで、思いつきました。
「クレートがあるじゃないか!」
「車にクレートごと乗せて病院の駐車場で世話をすればいいじゃないか!」
こうなったら仕方がない、非常手段をとるしかありません。
幸い、クレートトレーニングは済ませており、毎日クレートで寝かせていました。
ですので、クレートがあれば、どこでもお世話ができると考えたのです。
当時は冬だったので急いで蓄熱式の湯たんぽを2つ買い、1つずつ交互に病室で充電してクレートの脇にセッティング。
厚めの毛布を四方塞がるようにかけ、服を着せ、エサを与え、お散歩をし、4~5時間ごとに湯たんぽを取り替える、という生活に挑戦しました。
愛犬の様子は?というと、、、
特に何も変わらず、お散歩を楽しみにし、病院の敷地でハジけたあとはクレートで休むことを自分から望み、さっさと入っていく。
そんな繰り返しでした。
私がやっと自宅に一時帰宅できるようになるまで、2週間ほどこのように過ごしました。
この間、愛犬は駐車場で吠えることもなく、おとなしくいい子で過ごしてくれました。
これもクレートトレーニングのおかげです。
意外にも、彼にとってはクレートの中は暖かく、静かで、快適なお城だったのです。
今回の件がきっかけで、何が起こるか分からないからこそ、日頃から備えておくことの大切さを痛感しました。
ぜひ、みなさんも、クレートトレーニングを試してみてください!
クレートトレーニングの方法
まずは、クレートトレーニングを始める準備をします。
1. すぐ食べ終わるような小さなおやつを用意する。
2. 長くかじっていられるおやつ、またはコングのようなおやつを入れたおもちゃを用意する。
3. クレートの扉をはずしておく。
準備ができたら、さぁ、始めましょう!
以下のトレーニングは、都度褒めながら、愛犬に楽しいと感じてもらえるよう、トーンを高めに優しく声をかけてあげてください。
(1) クレートの中の入り口付近まで、愛犬をおやつで誘導します。
(2)愛犬の頭が、クレートに入るか入らないかくらいの位置に小さなおやつを置き、食べさせます。
(3) 食べ終わって出てきたら、再びおやつで誘導して少しずつ奥の方へおやつを投げ入れます。
(4) これを繰り返し、カラダがすっぽりと中に入るまで行います。もし途中で、愛犬が戸惑うようでしたらクレートの上半分を取り除いて慣らすのも良いでしょう。ポイントはクレートが楽しい場所である、ということを覚えてもらうことです。
(5) カラダがすっぽり入るようになったら、今度は入る時に「ハウス」といいながら行います。
(6) クレートに入ることに抵抗がなくなった状態で、今度は長くかじっていられるおやつ、またはコングのようなおやつを中に入れるおもちゃなどを用意して、クレートの中で過ごす時間を長くしていきます。
クレートトレーニングは、時間がかかると思います。
あまり、すんなりとは進まないかもしれません。
焦らず、ゆっくりじっくりと取り組んであげるのが良いでしょう。
クレートトレーニングの方法については「クレートトレーニング 動画」で検索するとわかりやすいものがありますのでご覧になってみるのも良いかと思います。
まとめ
クレートトレーニングは早めに始めることが良いと思いますが、大きくなってしまった後からでも絶対に遅くありません。
自然災害の多い昨今、きっとクレートトレーニングが役に立つことでしょう。
地震が起きた時、落下物から大切な愛犬を守ることもできます。
動物病院へ行く時、クレートのまま連れて行くことができれば、愛犬の不安もだいぶ和らぐことでしょう。
クレートごと車に乗せてドライブも楽しいですよ!たくさん思い出を作りましょう。
良い事づくしのクレートトレーニング、やらない手はないですね。
これからも、是非、楽しい愛犬ライフを!