フェレットを飼いたい!どんな種類がいる?どんな準備をしたらいい?
フェレットは近年人気の高いイタチ科の動物です。
イタチ、というとオナラが臭い、というイメージがありますが、ペットショップで販売されているフェレットは、においの元である「臭腺」という部分が手術により取り除かれているのでその心配はありません。
胴が長く、丸いクリッとした目がとてもかわいらしいですよね。
小動物は種類によって人間になつきにくいものもいるのですが、フェレットは人によくなつき、好奇心が旺盛で頭の賢い性格の動物です。
また、鳴き声もないので集合住宅でも飼いやすい動物でもあります。
人気があるとはいえ、犬や猫などに比べるとどうしてもマイナーなペットですよね。
飼うのであればフェレットがどのような動物なのか、という知識や、自宅に迎えるにあたって必要なグッズなどを揃える必要があります。
そこで今回は、フェレットの飼育にあたって必要な知識やグッズについてご紹介します。
フェレットの特徴
フェレットの体長は約40cm、しっぽの長さが約20cmほど。
細長い体はとても柔らかく、狭いところに入り込むことを好みます。
そのためテレビの裏やタンスの隙間など狭いところに入り込んでしまい、場合によっては出てこれないこともあるので入り込まないような工夫が必要です。
視力はあまりよくないのですが、嗅覚が良いので様々なものを匂いで感知したり判断したりします。
犬のようにしっぽの動きで感情表現をすることもあります。
寿命は個体差はありますが平均して6~10年ほどです。
頭が良い動物なのでトイレなどのしつけもできます。
しかし、好奇心が強いので遊んでいる途中にトイレを忘れてしまったり、遊び方が激しく高いところに上ってしまいそのまま下りられないことなどするので注意が必要です。
眠りが深い動物なので、寝ている時に抱っこしてもなかなか起きない事があります。死んでしまったのでは・・・と飼い主が勘違いする事もあります。
ペットショップで販売されているフェレットにはすでに避妊や去勢手術を終えているものがほとんどなので、自宅で繁殖をする事はできません。
フェレットの種類
日本で販売されているフェレットはファームと呼ばれる繁殖場によって毛色や性質、値段などが異なります。
フェレットの値段は2~3万円ほどですが、人気の高いファームや毛色によってはこれよりも高値で販売されている事もあります。
ここではペットショップでよく見かける代表的な種類をご紹介します。
マーシャル(アメリカニューヨーク)
噛み癖の少ないおとなしい子が多く、耳にマイクロチップが入っています。
保証もあるので初めてフェレットを飼う方におすすめかもしれませんね。
マウンテンビュー(アメリカニューヨーク)
マーシャル同様おとなしい子が多いのが特徴です。
オスは大きく成長する事が多いです。
バスバレー(アメリカペンシルバニア)
様々な毛色の種類が豊富なフェレットです。
体つきがしっかりしているので丈夫な子が多く、ペット用のフェレットを繁殖しているファームの中でも最大規模なのでペットショップでもよく見かける種類でもあります。
飼育用品の選び方
フェレットを自宅にお迎えする前に、フェレットのおうちや生活必需品などを用意する必要があります。
インターネットで揃える事もできますし、フェレットを販売しているペットショップで揃えるのも良いでしょう。
ケージ
床の面積が広く、ケージの網が縦筋でできるだけ間隔が狭いものにしましょう。
床の部分にすのこや網がある場合は取り外しておきます。
そうすることで足を引っ掛けてしまうなどで起きる怪我を防ぐ事ができます。
入り口が大きいものを選んだ方が掃除がしやすいのでおすすめです。
ケージはそのまま利用すると体の脂でべたべたしてしまい足を滑らせる恐れがあるので、床の全面に敷き布を敷きます。
敷き布は一週間に一度程度は交換してあげましょう。
フェレットの爪が引っかからないような布を選ぶと良いです。
トイレ
フェレットは角の方でトイレをする習性があるので、角の方に置くようにすると良いでしょう。
もしもトイレでしない場合は、トイレをよくする場所に移動するようにします。
トイレの形は四角くて側面に高さがあり奥行きがある囲まれるようなものだとフェレットが安心してトイレができるようです。
トイレの砂は猫砂のように水分で固まらないものを選びましょう。
水入れ
ケージに吊るすタイプのものだと体が濡れたり水がこぼれたりしないのでおすすめです。
大きさは大体300mlほど、飲み口は1cmほどあるものを選びましょう。
水は水道水で大丈夫です。
お皿
陶器製で重さのあるものを選んだ方がひっくり返ってしまうことを防ぐ事ができます。
大きさは大体直径10cmで深さが3cmほどあれば十分です。
食事
フェレットの食事はフェレット専用のペットフードが販売されているのでそれを与えます。
肉食性が強い動物なので、動物性たんぱく質が30~40%、脂質が20%、繊維質が5%以下のものが良いです。
ペットフードの裏の原材料を見て確認をしてみましょう。
ハンモック
フェレットは丸くなって寝る事が好きなので、ケージの大きさや季節に合った布地のハンモックを選んであげましょう。
おもちゃ
好奇心の強いフェレットはおもちゃが大好きです。
ケージにいれっっぱなしにすると壊してしまったり飲み込んでしまう恐れがあるので、一緒に遊ぶ時に使うようにしましょう。
おもちゃは布のボール、猫じゃらしなど、お迎えしたフェレットが楽しく遊ぶもので、爪を引っ掛けたり飲む込むような大きさでなければ大丈夫です。
フェレットのお手入れグッズ
ブラシ
フェレットの毛は3層構造のため、春や秋などには毛の生え変わりがあります。
その他の時期でも多少の抜け毛があるので、毎日ブラッシングをしてあげましょう。
ブラッシングは飼い主とフェレットのコミュニケーションの1つにもなります。
体が小さいので目の細かいブラシかコームが良いです。
歯磨き
フェレットも人間同様歯磨きをしなければ虫歯や歯槽膿漏など歯のトラブルを起こしてしまいます。
小さなうちから歯磨きを習慣化しておきましょう。
フェレット専用の歯磨き粉や歯ブラシを使用することをおすすめしますが、購入が難しい場合はペット用の物を使用すると良いです。
シャンプー
シャンプーは月に1回くらいが適当です。
あまり洗いすぎてしまうと逆に臭いが出てしまいます。
シャンプーはフェレット用の物が購入できなければペット用でかまいません。
シャンプーをする時には35度くらいのぬるめのお湯を使います。
消臭スプレー
フェレットが粗相したりケージの臭いが気になる時は消臭スプレーを使います。
ペットが舐めても大丈夫なペット用の消臭スプレーを使用しましょう。
まとめ
フェレットは臭いが気になる方もいらっしゃるかもしれませんが、掃除やケアをきちんとやればそれほど気になるものではありません。
飼い主を見つけて遊んで欲しい、という姿を見ると日々の疲れなんて吹っ飛びますよ!