愛猫への皮下点滴~自宅点滴は難しい!?私が実際に経験した失敗談!~

愛猫や愛犬が腎不全になってしまった時、切っても切り離せないのが「皮下点滴」

私の愛猫も2匹が腎不全をわずらい、そのうち1匹は自宅で皮下点滴を行って半年ほどになります。

腎不全が発覚し、「自宅で点滴しますか?」と聞かれたときは「自分で針を刺すなんて!」と真っ先に抵抗を覚えました。

最初の頃は不安ばかりで「ヘンなところに針が刺さってたらどうしよう」と点滴の最中ずっと、針を支える手が震えていたのを覚えています。

現在は3日置きになりましたが、皮下点滴を始めてしばらくは毎日点滴をする必要がありました。不安や恐怖が一番大きい時に高い頻度で点滴をしなければならなかったので負担を感じなかったと言えば嘘になります。

そんな時、私を慰めてくれたのは同じように自宅で皮下点滴を行っている方々のブログでした。失敗や不安も「自分だけじゃない」と思えたのです。

今回は皮下点滴で私が実際にした失敗をお話します。

「失敗するのは自分だけじゃない」
「こんなこともあるのか」

と点滴中の方やこれから点滴に挑む方の肩の力を抜くきっかけになったり、心の準備になったりできれば幸いです。

針の刺しなおし

おそらく皮下点滴を自宅で行っている方なら1度は経験するのではないでしょうか。

うまく針が刺さらず「もしかして皮下じゃなかった?」と不安になり違う場所に挿そうとする…。

私の場合、1回の点滴で4度刺し直したことがあります。

いつも協力的で大人しい猫もさすがに嫌がって(そりゃそうだ)、はじめて不満の声をあげました。

「ごめん、ごめん」と泣きそうになりながら針を刺そうと必死でした。

あの時の絶望感と無力感は忘れられません。

1度皮膚に触れさせた針は「消毒すれば2,3回ぐらいは使用できる」「1回でも失敗したなら変えた方がいい」とネット上でも意見は様々。

これから自宅で皮下点滴を始める方は、あらかじめ獣医さんに失敗したときの針の処理を尋ねておくことをおすすめします。
私は当時そこまで気が回りませんでした。

ちなみに私は消毒しつつ同じ針で刺し直してしまいました。

今思うと何も起きなくて本当によかった…。

液漏れ

針もすんなり刺さり、さくっと点滴を終えたある日。それは突然やって来ました。

点滴を片付けて一息つき、部屋に戻るとなにやら猫の背中が濡れている…。

「あれ?」と思って見てみれば、注射痕は閉じているにも関わらず、じわじわと輸液がにじみ出ていました。

「わー!もったいない!せっかく入れたのに!」と私はパニック。慌てて脱脂綿で痕を押さえました。

獣医さんから「液が漏れてきたら押さえて」と言われていたものの、この時まで液漏れの経験がなかった私は「液漏れとか都市伝説かな?」ぐらいに思っていました。いやあ本当に起きるんですね…。

それ以来、点滴が終わって針を抜いたと時に液が漏れていなくても、しばらく注射痕を押さえて様子を見るようにしました。

その間は猫をなでたりホメたりしてコミュニケーションを取っています。

空気の抜き忘れ

とても心臓に悪かった失敗です。

失敗というかウッカリの方がぴったりかも知れません。

針を刺し、点滴が終わるのを待ちながら「今日は手早くできた!」と誇らしく思いつつも何か忘れている気がする…。

そして気付いた…

「空気を抜いていない」

という事実。

血管注射と同じく、皮下点滴も刺す前には注射器の中の空気を抜かなければいけません。それを忘れてしまったのです。この時、まっさきに頭をよぎったのは

血管→空気が入るとやばい

じゃあ皮下は?

血の気が引きました。

でもいまさら針を抜くわけにもいきません。

ひとまず点滴を終え、様子観察。

「点滴にも慣れてきたぞ!」なんて思っていたところの失敗だったので、気を引き締めるきっかけにもなりましたが…その日1日は気が気じゃなかったです。

ネットで検索してみると同じトラブルを経験した方がいました。

皮下に空気が入ると「プチプチ音がする」のだそうです。

点滴が入ってそうなところを触っても、私はプチプチ音を聞くことはできませんでした。いつもスライダーを動かすとすぐ液が出ていたので、幸運にもあまり空気は入っていなかったのかもしれません。

詮の締め忘れ

うっかりミスその2、といった感じです。説明するのは難しいので画像を見ていただきましょう。


※使用済みのものです

ここですね。針と繋げる部分で、セットするとき「手で触らないでください」と注意を受けました。

未使用時は赤丸で囲んだ栓がしてある状態です。

1回の点滴で1/2を入れて、残りは次回用に取っておくので(1袋で点滴2回分なのです)使用後は栓をきちんと締めておかねばなりません。

しかし、点滴しようとパックを取り出したところあるはずの栓がない。

何を思ったのか前回の点滴後、栓を締め忘れていたようです。

ビニール袋に入れていたので余計なものに触れないし、取り出す時も指で触っていなかったので「もったいないし、使っても大丈夫かな?」と正直迷いました。

ちょうどその日は休診日。動物病院に確認もできません。結局「不安ならやめておこう」と新しい点滴を使いました。

数日後、定期健診のとき尋ねてみると「使わない方がいい」とのことでした。

もし、同じウッカリをしてしまった際は新しい点滴を使用してあげてください。

まとめ

皮下点滴を半年続けていても思わぬところで失敗することもありますし、うまく針を刺せない日は何度もあります。

そんな時はあまり自分を責めず「誰しも通る道だ」と気持ちを切り替えることにしています。

うまく刺せない日は「下手でごめん!!」と平謝り & なでなで & おやつ(腎不全用)を献上。

猫の方も慣れたもんで、「はいはい分かってるよ」みたいな顔で点滴を受けてくれています。

いまは皮下点滴への恐怖はありません。

自宅でできるようになると本当にラクです。

猫に通院のストレスがかかりませんし、何より飼い主側の負担も格段に減ります。

週1ぐらいのペースならまだしも、毎日や1日置きでは動物病院へ通うのも大変ですしね。

性格にもよりますが、もし「うちの子は点滴させてくれそう」と思ったら勇気を出して挑戦してみてください。

怖いのも不安なのも失敗してしまうのもあなただけではありません。

私の知失敗談が参考になれば幸いです・・・!

一緒にがんばっていきましょう~!