双子の姉妹犬を迎えて~同じ日に犬を多頭迎えるメリットや大変だったこと~
我が家では2年前に、2頭の姉妹犬を家族に迎えました。その日から我が家の生活は一変、全く新しい生活が始まりました。
同じ日に犬を多頭迎えるメリットや大変だったことなど、我が家の体験を紹介いたします。
いつも一緒で寂しくない
姉妹犬が生後2か月半で、初めて我が家にやってきた日の夜のこと。母犬と別れて環境も変わるので、夜鳴きするのは当然と覚悟していました。我が家では犬と私たちが寝る部屋は別々です。今は亡き先代犬は幼い時、同じ部屋に寝ていても毎日のように「クークー」夜鳴きをしていました。
しかし姉妹犬は2頭一緒で心強かったのか、初日から一度も夜鳴きすることは一度もありませんでした。仲良く身を寄せて、スヤスヤ熟睡する姿にホッとしたのを覚えています。
家を空けることの多いご家庭でも、留守番は2頭一緒なら安心。寂しい思いもあまりさせずに済むかもしれませんね。
食べる時も寝る時も、遊ぶ時もお出かけ時もいつも一緒。姉妹の絆はとても強いようです。
排泄や身体のケアも2倍
2頭同時に子犬を迎える際、排泄やすべてのケアも2倍になるということも心しておかなくてはいけません。
姉妹犬が子犬の頃、ケージは広いスペースのものを1つ用意し、夜中は2頭一緒に寝ていました。朝起きると排泄物で汚れてしまったケージと、ウンチまみれになった2頭が待っているのは当たり前。5か月間くらいは、毎朝ケージを丸洗いし、2頭をシャンプーと、とても大変でした。子犬のころはお腹を壊すことも多く、1日の排泄は2頭合わせて毎日20回以上、おしっこの回数も1頭の時とは比になりません。
身体を洗ったり、歯磨き、耳のケアやブラッシング・・もちろん全て2倍です。今となっては慣れてきて楽しい時間ですが、当時はてんやわんやで大忙しでした。
一緒に遊び共に学ぶ
年齢も一緒だからか、毎日2頭楽しそうに同じことをして遊んでいます。「こんな遊びもあったか」と驚いてしまうくらい、ふたりで遊べる遊びを見つけ出します。段ボールを仲良くブリブリ破いて遊んだり、引っ張り遊びも自らやって力比べしていました。
激しいワンプロ(犬のプロレスごっこ)も日常茶飯事。ケンカではなく、本人たちは遊んでいるようです。お互いを傷つけることは一度もありません。ワンプロの合間に仲良く水を飲んだり、気が済むと2頭くっついて寄り添っています。「相手にこんなことをしたら痛いんだ」ということも自分たちで遊びながら学んでいたようです。
費用も同時に2倍
これも避けては通れない問題です。2頭飼いはご存知のようにかかる費用もすべて2倍になります。
我が家では同時に姉妹犬を迎えたので、子犬の頃のワクチンや避妊手術なども同時に2倍でした。保険料や毎年の狂犬病予防接種、フィラリア薬、ワクチンなどの医療費、ホテル代にペットシーツ、食事、おもちゃやグッズなども2倍です。
良い面も悪い面もマネをする
小さなお子さんと同様、ワンコ同士マネをしたがります。特に子犬の頃はやることなすことマネっこばかりです。
一方がイタズラを始めると、もう一方も同じイタズラを開始します。吠える時も連鎖の嵐。興奮してはしゃぎまわるのも一緒です。
もちろん良いこともマネをするので、一方が良いことをして褒められているのを見て、もう片方も褒められようと良いことをマネします。ですので基本的なしつけや芸は、片方が覚えてくれれば、それをマネしてやってくれるのでとても助かりました。
しつけの問題
我が家は双子姉妹犬の子犬を迎えたので、しつけも同じ時期に教えなくてはなりませんでした。
「お座り」や「待て」などはマネっこのおかげであまり教えるのに苦労しませんでしたが、散歩のしつけは、未だに続いている我が家の課題です。片方がリードを引っ張ると、もう片方も引っ張り出します。リードがグルグル絡まってしまうこともしばしば。やはり散歩のしつけは1頭ずつ行うのがベストなのかもしれません。
しつけも、1頭飼いと多頭飼いでは大きく変わるという事もわかりました。
可愛いシンクロ姿が見られる
お母さんのお腹の中からずっと一緒だからなのか、可愛いシンクロ姿を毎日のように見せてくれます。
子犬の時も今もですが、寝る時はほとんど鏡のように同じ姿で寝ます。背中を合わせて寝たり、顔を合わせて寝たり、丸まって寝たり・・可愛さも倍増です。遊びの時もケンカの時も、ウンチをする時も、本当に息ぴったりです。
分離不安になる場合も
我が家の姉妹犬は生まれた時からずっと一緒で離れたことがないので、お互いの姿が見えなくなると落ち着きがなくなってしまいます。飼い主がいなくても平気な2頭ですが、姉妹離れるのは少しの間でも不安になってしまうようです。ですので避妊手術で動物病院に泊りの時も、不安にならないよう2頭同じ日に一緒にお願いしました。
少し離れる時間を作るなどして分離不安を少しずつ直さなくてはなぁと実感しました。
スペースの確保も
犬の体格にもよりますが、2頭飼いするには部屋のスペースも十分な広さが必要です。というのも、ワンプロしたり走り回ったりと家の中で2頭が遊ぶとかなりのスペースを使います。落ち着ける場所も2頭分確保してあげないとストレスがたまってしまいます。
平等に接する
姉妹犬を2頭一緒に育てるにあたって一番心がけたことは、2頭を平等に接する、愛情も平等にするということです。年齢差のある多頭飼いなどは、先代犬を優先することが良いと言われていますが、我が家は年齢も我が家にやってきた日も同じ。片方に少しでも愛情が傾いてしまうと、ものすごく焼きもちをやきます。ですので、オヤツをあげる時もご飯をあげる時も同時に。撫でる時もボール遊びも交代交代で一緒に同じだけやります。
ワンコ達も上下関係なく、「自分たちの立場は同じなんだ」と理解しているようです。
まとめ
姉妹犬を迎えて2頭飼いはもちろん大変なことも多々あります。しかしそれ以上に、可愛さも楽しさも2倍以上。毎日賑やかで本当に楽しい毎日です。お互い足りないところも補い合って、絆の深さにはいつも驚かされています。我が家では姉妹犬を迎えてよかったと心から思っています。
私の体験が、これから多頭飼いを考えている方、同時に迎えるか数年ずらして迎えるか時期に迷っている方などの参考になればうれしいです。