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雨の日の犬の散歩で注意するべき点は?雨散歩のメリット・デメリットや室内遊びのヒントも!

レインコートを着て傘をさした犬

犬を心身ともに健康に飼育するためには、基本的に毎日の散歩が必要です。

天気がよい日には問題なく散歩ができても、「雨の日にも散歩に行くべき?」と悩んだことがある飼い主さんは多いのではないでしょうか?

今回は、「雨の日の犬の散歩」についてご紹介します。

雨の日の散歩のメリットやデメリット、注意点なども解説しますので、悩んでいる飼い主さんはぜひ参考にしてくださいね。

犬は雨でも散歩に連れて行かないとダメ?

雨の日に散歩をしている犬

飼い主の皆さんは、雨の日でも愛犬を散歩に連れて行っていますか?

答えは、飼い主さんによってさまざまでしょう。「犬種」や「犬の性格」に大きく左右されるからです。

雨の日の散歩には、メリットとデメリットがそれぞれあります。

「必ずしも連れて行かなくてはいけない」というわけではありませんが、注意点をよく理解した上で散歩に連れて行くことで、雨の日ならではのメリットを感じることができますよ。

雨の日の散歩のメリット

レインコートを着た二匹の犬

必要な運動量を確保できる

雨の日に散歩を行うことで、一日のうちに必要な運動量を確保できます。

ただし、必要な運動量は犬種や体格によってさまざまです。

例えば、チワワやポメラニアンなどの体重4kgに満たない超小型犬の場合、家の中での運動のみでも消費量自体は十分であると考えられます。

しかし、ゴールデンレトリバーやシベリアンハスキーなどの大型犬はもちろん、体格のよいトイプードルやコーギーなど小型犬以上の場合は、家の中だけでは運動量がまかなえない可能性が高いでしょう。

雨の日も散歩に連れて行くことでストレスが発散され、犬はフラストレーションをためずに済みます。

愛犬の肉体的・精神的な健康を守ることができるでしょう。

外でしかトイレができない犬の健康維持

飼育方法や飼い主の方針によっては、散歩中にしか排尿・排便ができない子もいるでしょう。

犬は最大で約12時間も排尿を我慢できる生き物ではありますが、我慢させすぎると膀胱炎や尿路結石などの病気になる危険性があります。

犬の性格やトイレの習性を短期間で変えることは難しいため、適切な頻度での排尿・排便のために雨の日でも散歩に連れだす必要があるでしょう。

災害時や緊急時の訓練になる

普段から雨の日にも散歩をさせている場合、犬を晴れの日とは違った環境に慣れさせることができます。

「雨の日の雰囲気や空気感は、晴れの日とは違う」と感じるのは、人間も犬も同じです。

雨特有の音や匂い、そして何より「雨」自体に慣れさせておくことで、災害時や通院時に雨が降っていてもストレスがたまりづらくなるでしょう。

さまざまなシチュエーションに犬を慣らしておくことは、「社会化」のトレーニングにもなります。

雨の散歩のデメリット

頭に葉をのせた犬

普段の散歩と比べて汚れる

雨の日の散歩では、晴れの日よりも犬の体が汚れます。足の裏に水や泥が付着するだけではなく、人間の歩行や車のタイヤによる水はねで「体全体が汚れる可能性がある」といえるでしょう。

小型犬の場合は大型犬と比べて地面から胴体までの距離が近いため、水はねでお腹を濡らして風邪をひいてしまう可能性もあります。

大型犬の場合は、飼い主さんが傘を差してあげたとしても大部分がはみ出してしまうため、頭から尻尾までずぶ濡れになってしまうこともあるでしょう。

風邪をひく可能性がある

犬も人間と同様に、体が濡れて冷えると風邪をひきやすくなります。

雨に濡れた状態でいると、風で水分が蒸発するときに体温が奪われます。体が冷えると血の巡りが悪くなるため、免疫力が下がって風邪をひきやすくなるのです。

散歩中だけではなく、帰宅後もしっかりと水分を拭きとってあげる必要があります。シャンプーの後と同じようなケアをしなくてはならないため、飼い主さんの負担も大きくなるでしょう。

犬が嫌がる可能性がある

雨の日の散歩自体を犬が嫌がってしまう可能性もあります。

「過去に雨の日の散歩で嫌な出来事があった」「雨の音が怖くて苦手」「濡れるのが嫌い」「体が冷えるのが嫌」など、雨の散歩が嫌いな理由は犬によってさまざまです。

必要な運動量を確保しようと無理やり雨の中へ連れだしてしまうと、ストレスにより体調を崩したり飼い主さんに不信感を抱いてしまったりすることもあります。犬によっては、散歩自体が嫌いになってしまうケースもあるのです。

雨の中で犬の散歩に行くときのチェックリスト

長靴をくわえた犬

普段と散歩のコースを変える

雨の日の散歩は、普段とコースを変えることで人間も犬もストレスが減る可能性があります。

特に普段のコースが公園やあぜ道などを通る場合、雨の日には水たまりや泥が増えて濡れやすく・汚れやすくなります。泥水が流れる道を歩けばすべってしまう可能性もあり、怪我のリスクも高まるでしょう。

なるべくアスファルトの地面が多いコースや、坂がなく平坦な道のコースに変更することをおすすめします。

また、アーケードや商店街などのように屋根が多いコースに変えるのもよいでしょう。

犬用のレインコートを着させる



雨による飛沫や汚れを防ぐために、犬用のレインコートの装着をおすすめします。

体格や犬種によってさまざまなサイズやデザインが展開されているため、愛犬に合ったものを選びましょう。

一着だけでも準備しておけば、災害時にも役立ちます。

肉球の状態を確認する

犬の肉球は水分を吸収するため、雨の中を歩くとふやけて傷みやすくなります。小石やアスファルトで怪我をしないよう、定期的に足の裏を確認してあげてください。

水たまりや舗装されていない道など、何が落ちているかわからない場所は歩かせないように配慮も必要です。

また、定期的に肉球の周辺の毛をカットしておくことで水が付着しづらくなるため、ぜひ普段のケアに取り入れてあげてくださいね。

雨の日の散歩の注意点

水たまりに入っている犬

体の汚れをしっかり落とす

雨の日の散歩後は、体から足の裏まで汚れをしっかりと落としましょう。可能であれば、シャンプーの周期を雨の散歩に合わせてみてください。

シャンプーのやりすぎは肌を傷めてしまうため、体を拭いた後にシャンプーシートを使って汚れをケアするのもおすすめです。

体を乾かして風邪や毛玉を防止する

濡れた体のまま放置してしまうと、家の中が汚れるだけではなく風邪をひくリスクも高まります。

タオルやドライヤーで乾かすことはもちろん、毛玉防止のためにもブラッシングを怠らないようにしましょう。

もしもドライヤーが苦手なら、ペット用の音が小さい商品もあるのでぜひチェックしてみてくださいね。

普段よりも飼い主が周りを確認する

雨の日は普段よりも視界が狭まり、人間も犬も思わぬ場所で怪我をする可能性があります。

飼い主さんは傘で手が塞がってしまうため、愛犬はレインコートで左右の視野が奪われてしまうためです。

いつもの散歩コースでも、雨が降っていれば「別の道」だと認識してください。

愛犬の安全を守るために、飼い主さんが普段以上に周囲を確認してあげましょう。

愛犬が嫌がったら無理をさせない

雨の日の散歩での最重要ポイントは、「愛犬が嫌がったら無理をさせないこと」です。

犬は個体ごとにそれぞれの性格・気質を持っています。

感受性が強い子や臆病な子は、香りの変化や雨音ですらも恐怖心や不安感を抱きやすいでしょう。

愛犬が散歩に出かけるのを嫌がった場合は、無理をさせずに家の中で過ごすように努めてください。

雨の日の散歩はお休みする分、晴れの日に存分に外で遊んであげてくださいね。

室内でもトイレができるようにトレーニングをしよう

トイレの上に座る犬

お散歩中にしかトイレができない癖が付いている犬には、今からでも家の中でトイレができるように少しずつ訓練をさせてみましょう。

最初から家の中に限定させると犬は我慢してしまうため、まずはベランダや玄関の前などの「半屋外」にトイレを設置します。外の環境と似せるため、トイレシートの上に土や草などをのせるとよいでしょう。

散歩前に半屋外のトイレに犬を連れて行き、トイレをするまで待ってから散歩に出かけます。

上手にトイレができるようになってきたら、一日に数cmずつトイレの位置を室内に移動させてください。

犬にとって、トイレの習慣や場所の変化は大きなストレスです。ときには失敗してしまう可能性もありますが、同じ訓練を何度も繰りかえしながら少しずつ室内トイレを覚えさせてあげてくださいね。

また、我慢のさせすぎはNGです。時間の上限を決めながら無理せず進めましょう。

雨の日に室内で運動量を確保する方法

ノートPCを見ている犬

家の中でいつもより長い時間遊ぶ


雨の日に散歩に行きづらい場合は、家の中でいつもより長い運動時間を確保してあげてください。

必要な運動量と精神的な満足感を得られれば、散歩に行かなくてもフラストレーションがたまりづらくなります。(ただし、小型犬以上で雨が連日続く場合は数日おきに散歩を行うよう努めましょう)

普段の室内遊びに加え、引き運動を始めとした消費カロリーが高い遊びを取り入れることをおすすめします。

廊下や軒先など広く走りやすい場所で、できる限り体をいっぱい使った運動をさせてあげてください。

頭を使う遊びを取り入れる


広いスペースが取れない場合や、愛犬が外に出られなくてストレスをためていそうな場合は、体だけではなく「頭を使う遊び」も取り入れてみましょう。

おやつを中に入れて楽しむ知育玩具を使った遊びや、命令を含める遊びを行うことで、愛犬の知的好奇心を満足させます。

頭を使わせることで心地いい疲労感を与えられ、エネルギー消費につながります。

室内ドッグランを活用する

室外のイメージが強いドッグランですが、室内型の施設も存在します。ぜひ近所のドッグランを調べ、雨の日でも思いきり遊べる施設を探してみましょう。

特に超大型犬や運動量の多い犬種の場合は、室内の遊びだけでは足りません。

雨の日に慌てないように、今からリサーチをしておきましょう。

まとめ

傘に入っている犬

今回は、雨の日の散歩のメリットやデメリット、注意点などをご紹介しました。

雨の日でも愛犬は元気いっぱいです。

ときには愛犬の感情をコントロールしたり知恵や工夫を取り入れたりしながら、お互いにハッピーな雨の日を過ごしてくださいね。