マンションで犬を飼うための準備と注意点★飼いやすい犬種も紹介
近年、犬が飼えるマンションが増えています。賃貸でも一人暮らしでも犬が飼える環境であれば、新しい家族を迎えたいと思う人も多いのではないでしょうか?
マンションで犬を飼うなら、他の住人に迷惑をかけないように準備をすることが大切です。マンションの規約を確認し、必要なグッズを揃えましょう。飼い主と犬が快適に暮らすための準備と注意すべきポイントをお伝えします。
マンションで飼いやすい犬種もご紹介しますので、これから犬を飼いたいと思っている人は必見ですよ。
「ペット可」物件なら賃貸でも犬を飼える?
分譲でも賃貸でも、マンションの情報欄に「ペット可」と書かれているのであれば、犬が飼える可能性はあります。
「絶対に飼える」と言い切れないのは、物件によって飼える生き物の種類や大きさ、頭数が違うからです。
まずは「ペット可」物件について確認してみましょう。
条件を確認する
物件によって、「犬はOK、猫はNG」「小型犬はOK、中型犬や大型犬はNG」「犬か猫どちらか1頭まで」「ケージで飼育できる小動物のみOK」など条件はさまざまです。必ず事前に確認してくださいね。
契約の際、ワクチン接種証明書や健康診断書を求められるケースもあります。つまり、ワクチンの接種や健康であることが条件に含まれていることもあると覚えておきましょう。
必ず許可をもらう
「ペット可」マンションでも、無断で飼うことはできません。必ず管理会社や大家さんに許可をもらい、手続きをしてください。
犬の種類や大きさを聞かれるだけでなく、写真を求められることもあります。大きさがわかりやすい直近の写真を用意しておきましょう。すでに飼っている場合はサークルやトイレの写真も準備しておくと、飼育状況を聞かれたときに伝わりやすくおすすめです。
家賃が高く設定されていることも
犬や猫を飼っていると、壁や床に傷がついたり臭いがついたりしますよね。
そのため、賃貸の「ペット可」マンションの家賃は相場より高いことが多いです。
敷金が通常なら1ヶ月分のところ、ペットを飼うなら2~3ヶ月分と設定されるマンションもあります。
ペットと一緒に入居するなら、引っ越し代は多めに見積もっておくと安心ですよ。
マンションで飼いやすい犬種は?
マンションで犬を飼う場合、小型で鳴き声が大きくなく、体臭が少ない種類がおすすめです。
性格がおとなしければなお飼いやすく、近隣トラブルを招きにくいでしょう。
マンションで飼いやすい犬種の中から人気の高い5種類を厳選してご紹介します。
トイプードル
テディベアカットやアフロカットが楽しめるトイプードルは、ぬいぐるみのような愛らしさが人気です。
性格は愛嬌がありフレンドリーと、飼いやすいポイントばかりといえます。
体高は23~28cm程度の小型犬で、抜け毛や体臭が少なくマンション向きです。
賢いため、しつけもしやすい種類といえます。
トイプードルはあまり吠えることがないといわれますが、中には無駄吠えをする子もいます。ストレスを解消させてあげながら根気強くしつけましょう。
チワワ
小型犬の中でも特に小柄なチワワは、大きな目と甘えん坊な性格で人気があります。
体高は15~23cm程度、体重も1.5~3kgと小さいため、マンション内を抱っこで移動しやすいのも魅力です。
気温の変化に弱いため、気密性が高く室温を一定に保ちやすいマンションはチワワに最適でしょう。
チワワは臆病な性格のため、吠え癖のある子もいます。近隣トラブルを避けるためにも、吠えたら怖がる対象から遠ざけ落ち着かせてあげてくださいね。
マルチーズ
純白でふわふわな毛を持つマルチーズは、体高が22~25cm程度の小型犬です。
抜け毛や体臭が少なく、マンションで飼いやすいといえます。
性格も人懐っこく愛くるしいですよ。
活発で好奇心旺盛な一面があるため、マンション住まいでもお散歩には毎日連れて行ってください。ストレス発散になるだけでなく、他の人間や犬に慣れることで吠えにくくなるといわれています。
シーズー
毛が長く優雅なイメージのシーズーは、お尻をふりふりしながら歩く姿がかわいいと人気です。
体高が20~28cm程度の小型犬で、遊びが大好きな親しみやすい性格だといわれています。
シーズーにはプライドが高く頑固な一面もあるため、しつけは子犬の時期から始めると効果的です。褒めながらじっくり主従関係を築くことが大切ですよ。
ミニチュア・シュナウザー
立派な眉毛とひげが紳士をイメージさせるミニチュア・シュナウザーは、体高が30~35cm程度の小型犬です。
忍耐強く飼い主に従順な性格のため、マンションでも飼いやすいでしょう。
基本的には穏やかですが、警戒心が強い一面もあります。危険を感じると吠えることもありますが、たっぷりかまってあげながらしつければ徐々に落ち着くはずです。
マンションで犬を飼うために必要なグッズ
マンションでも戸建てでも、犬を飼うにはグッズが必要です。
ここでは、現在マンションに住んでいて犬を飼い始める場合、そして「ペット可」マンションに新たに入居する場合に特に用意しておきたいものをお伝えします。
ベッド
マンションでは専用庭のある1階でない限り、犬は犬小屋ではなく室内で眠ることになります。
人間のベッドやソファで休む犬も多いですが、犬用のベッドは体への負担が少ないためおすすめです。
犬のサイズに合ったベッドなら、自分だけのリラックススペースとして使ってくれるでしょう。
食器
犬を飼うためには、食器を準備しておく必要があります。
犬が食べやすい大きさと高さの食器があれば、床にこぼれ落ちるフードは最小限で済むでしょう。
床が汚れたりカビが生えたりすることを防げるため、マンションを清潔にキープできます。
首輪&リード
散歩中だけでなく、マンション内を移動するときも首輪とリードは必須です。
エレベーターに乗るときは犬を抱っこしてリードを短く持ち、他の住人に迷惑がかからないようにしましょう。
エレベーターに乗りドアが閉まる直前に犬が飛び出してしまうと危険です。飼い主から離れないようしっかりとリードをつかんでおいてくださいね。
マンション内で脱走してしまったときのことを考え、首輪には飼い主の連絡先を書いておきましょう。
サークル
室内で犬を飼うなら、サークルは用意しておいたほうがベターです。
犬は縄張り意識が強いため、自分のテリトリーがあると安心します。
また、留守番をするときもサークルやケージに入ってもらうことで、ケガや事故を予防できます。
トイレ
庭がある家なら外で排泄できますが、マンションでお世話をするならトイレが必要です。
ペットシーツとトイレトレーを用意することで、犬は「家の中で排泄するならここ」と覚えられます。
粗相をしてしまうとフローリングにカビが生えたり臭いがついたりしてしまうため、完全にトイレを覚えるまではペットシーツをあちこちに敷いておくとよいですよ。
衛生用品
ブラシやシャンプーなどの衛生用品も必需品です。抜け毛や体臭で他の住人に迷惑をかけずに済みます。
フローリングを傷つけたくない場合は、こまめな爪切りも必要です。床を守るためには、カーペットやジョイントマットを敷くのも有効ですよ。すべり止めにもなります。
マンションで犬を飼うときの注意点
「ペット可」マンションであっても、住人全員が動物好きとは限りません。
犬の鳴き声や臭いがトラブルに発展するケースもあります。
集合住宅で犬を飼う場合は、他の住人への配慮を忘れないでくださいね。
近所にあいさつをする
どれほど気をつけていても、音や臭いで迷惑をかける可能性はあります。
引っ越してきたタイミング、あるいは犬を飼い始めたタイミングで近所の住人にはあいさつをしておきましょう。
最初にあいさつをしておくことで、トラブルも相手のストレスも減少するはずです。
共用部分では抱っこする
エントランスや階段、エレベーターなどの共用部分では、他の住人とすれ違う可能性があります。
中には動物アレルギーのある人や犬が苦手な人もいるでしょう。共用部分では犬を抱っこする、あるいはキャリーバッグに入れて移動するのがマナーです。
同じ理由で、エレベーターに同乗者がいる場合は乗り込む前に「犬も一緒にいいですか?」と確認しましょう。
ベランダでブラッシングをしない
家の中でブラッシングをすると犬の毛が舞うからと、ベランダで行うのはマナー違反です。
洗濯物に毛が付いてしまう可能性があり、トラブルの原因になります。
当然、ベランダで排泄させるのもNGです。
中にはペットをベランダに出すこと自体を禁止しているマンションもあるため、規約は必ずチェックしましょう。
吠える犬にはしつけを
小型犬の小さな鳴き声でも、時間帯によっては響くことがあります。夜は必ず窓を閉めるようにしましょう。
無駄吠えをさせないためのしつけや工夫も重要です。
散歩をしながらさまざまな刺激に慣れさせる、外が見えないよう窓に目隠しシールを貼る、インターホンの音に慣れさせるなどの方法が効果的です。
その上で、防音カーテンを使うなどの対策をとると安心ですね。
まとめ
「ペット可」と記載のあるマンションなら、犬を飼える可能性が高いです。
「ペット可」マンションとはいえ、鳴き声や汚れを大目に見てもらえるわけではありません。きちんとマナーを守りましょう。
最近はペットと暮らすことを前提にした「ペット共生型マンション」も増えています。
飼い主と犬がお互いに幸せに暮らせる環境を探してみてくださいね。