うさぎのお風呂は部分洗いが基本!方法や注意点を知って清潔を保とう
基本的にうさぎは、お風呂に入れる必要はありません。
とはいえ「うさぎのにおいが気になる」「お尻周りが汚れているからきれいにしてあげたい」という飼い主さんもいるでしょう。
そこで今回は、うさぎをお風呂に入れる方法や注意点をまとめました。
お風呂以外でのケア方法も紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。
うさぎのお風呂の基本は「汚れた部分だけ」
うさぎをお風呂に入れるときには、知っておくべきことがたくさんあります。
お風呂に入れるときのポイントや方法、注意点を見ていきましょう。
うさぎにお風呂が必要なのはどんなとき?
うさぎにお風呂が必要なのは、おしっこやフンがお尻周りや足の裏にこびりついて取れなくなっているときです。
うさぎは自分のおしっこやフンを踏んだり、やわらかい盲腸便や下痢がお尻周りの被毛にこびりついたりすることがあります。
おしっこやフンがお尻周りや足の裏に付着しても、日常的にチェックして取り除いてあげれば、それほど汚れることはありません。
しかししばらく放置していたり、踏んだ回数が多かったりすると、汚れが取れなくなることがあります。
その場合には、お湯でふやかして取り除いてあげるとよいでしょう。
ほかにも皮膚トラブルがあるときには、獣医師からお風呂をすすめられることもあるようです。
うさぎの入浴は洗面器が◎お風呂の入れ方
うさぎをお風呂に入れて、お尻周りをきれいにする方法を紹介します。
(1) 40℃くらいのお湯を洗面器にためます。 |
(2) うさぎをお尻のほうからゆっくりとお湯につけましょう。足の裏が洗面器につくと暴れることがあります。洗面器の深さや湯量などを工夫し、うさぎの足が洗面器につかないようにするとよいでしょう。 |
(3) 洗面器の中で、汚れた部分の被毛をほぐすように洗います。 |
(4) 一旦お湯を捨て新しいお湯をためたら、再びうさぎのお尻をお湯につけてすすぎます。 |
(5) きれいにすすげたら、うさぎをタオルに包み水分を拭き取りましょう。おなかや足の間の毛には水分が残りやすいので、しっかりと拭き取ります。 |
(6) 温風のドライヤーでしっかりと乾かしてください。 |
うさぎをお風呂に入れるときに注意すべきこと
うさぎは、体を水でぬらすことがストレスになってしまう動物です。
そんなうさぎをお風呂入れるときには、顔や耳には水が散らないようにしましょう。
とくに耳はうさぎにとって重要な器官です。
耳が水にぬれると炎症が起きるなど危険なことにつながりやすいので、気をつけましょう。
高齢のうさぎや体力が低下しているうさぎは、お風呂に入れると負担になってしまうことも多いです。
においや汚れがどうしても気になる場合は、獣医師に相談してから判断してください。
入浴後はすぐに被毛を乾かします。
ぬれた状態が長くなることは、体温調節が苦手なうさぎにとっては危険な状態です。
被毛がぬれていると皮膚炎になる可能性もあるので、手早くしっかりと乾かしましょう。
乾かすときにはドライヤーを使います。
うさぎは大きい音を嫌がるので、音が小さいドライヤーを用意したり弱風にしたりするなどして対応しましょう。
うさぎに全身浴が必要ないのはどうして?
うさぎの皮膚には汗腺がないため汗をかきません。
そのうえうさぎは、自分できれいに毛づくろいをするので、体をいつも清潔に保っています。
これらの理由から、うさぎは全身浴をする必要がないのです。
またうさぎは体温調節がうまくできません。
被毛がぬれると体温が低下してしまいます。
体温低下が原因で体調を崩すことも大いに考えられるため、うさぎにとって全身浴はリスクが大きいのです。
うさぎに全身浴が必要でない理由は、身体的なことだけではありません。
うさぎはストレスに弱い動物です。
体をぬらすことやドライヤーの音は、うさぎにとって大きなストレス。
そのようなストレスが原因となって、体調不良を引き起こすかもしれません。
うさぎの身体的な特徴と入浴することによるリスクやストレスを考えると、全身浴の必要はないことが理解できるでしょう。
うさぎの体を清潔に保つお風呂以外の方法
うさぎの清潔さを考えるなら、お風呂よりもおすすめの方法があります。
ここでは4つの方法を紹介しましょう。
どれもお風呂よりもうさぎへの負担が少ないケア方法。
日常的に取り入れるならお風呂よりも以下の方法がおすすめです。
ブラッシング
ブラッシングは抜けた毛を取り除くことが目的です。
年に2回ある換毛期には、かなりの毛が抜けます。
ブラッシングをこまめに行い、うさぎが抜けた毛を大量に飲みこまないようにしてあげましょう。
抜けた毛を大量に飲みこむことによって毛球症のリスクが上がります。
毛球症を予防する意味でもブラッシングは大切です。
換毛期には、短毛種も長毛種も毎日ブラッシングをしてあげましょう。
換毛期以外の時期にも、抜け毛に応じてブラッシングを行います。
ブラッシングは、飼い主さんとうさぎとの大切なふれあいの時間。
ブラッシングを行うことで病気の早期発見につながる場合もあります。
日ごろからブラッシングを習慣にしておきましょう。
トリミング
汚れが付着した部分の被毛をカットすることをトリミングといいます。
お尻周りにフンなどがついて不潔になっているときには、まずトリミングをしてあげてください。
被毛が短くなることで汚れがつきにくくなります。
うさぎの安全を考え、ふたり体制で行うとよいでしょう。
ひとりはしっかりとうさぎをだっこし、もうひとりが慎重に被毛をカットします。
トリミングのポイントは、根元まで切ろうとせず、汚れている部分だけをカットすること。
お尻周りは後ろ足が近い部分なので、うさぎに蹴られないように注意しながら丁寧に行ってくださいね。
ぬらしたタオルで体を拭く
うさぎの体の汚れが気になるなら、ぬらしたタオルで体を拭いてみてはいかがでしょうか。
ぬらしたタオルとは、38~40℃くらいのぬるま湯につけ、しっかりと絞ったもの。
このようなタオルで体を拭いたあとは、必ず乾いたタオルで乾拭きしましょう。
被毛の湿り具合によってはドライヤーが必要な場合もあります。
ぬらしたタオルで体を拭くときには、うさぎの体温が低下しないよう、手早く行ってください。
うさぎ専用ケアグッズを使う
ペットショップやうさぎ専門店には、うさぎ用のドライシャンプーなどが販売されています。
ドライシャンプーは、うさぎの体につけたあと、ブラッシングしたりタオルで拭き取ったりして清潔にする商品。
ムースタイプやパウダータイプがあります。
うさぎの汚れやにおいが気になる飼い主さんは、一度試してみるとよいかもしれませんね。
まとめ
うさぎは水が苦手です。
お尻周りや足の裏などの汚れが気になるときにも、できるだけお風呂以外の方法で解決できないか考えてみましょう。
日ごろからブラッシングをこまめにしていれば、それほど汚れやにおいが気にならないもの。
ぜひブラッシングをケアの中心にしてください。
どうしても取れないこびりついた汚れがあるときには、ここで紹介した注意点を守りながらお風呂にチャレンジしてみましょう。