初めての猫のシャンプー、いつからしていい?頻度やタイミングは?

風呂桶に入る猫

犬を飼われている方の中には、シャンプーは当たり前の習慣と考える方は多くいらっしゃると思います。

ですが、猫はどうでしょう?

私の場合、愛猫を迎えてから数年は猫にシャンプーというイメージは全くありませんでした。

それがここ数年、SNSでシャンプーされている猫を見かけるようになり、私もシャンプーについて考えるようになりました。

特に初めて猫を飼われる方にとって猫のシャンプーについては分からないことだらけですよね。

今回は、シャンプーの必要性や頻度、タイミングなどについてお伝えします。

猫にシャンプーって、本当に必要?

皮脂のべたつき、フケ、臭いがきつい場合などは、シャンプーをする必要性があります。

また、保護した外猫や外に散歩に出る猫なども、汚れが目立つ場合はシャンプーが必要です。

皮膚病や真菌がひどい状態になると病院で薬浴をする場合もありますし、あごニキビや排せつ物の対処で部分的にシャンプーを必要とすることもあります。

しかし、猫は臭いを消し被毛を清潔に保つために毎日グルーミングをしますので、完全室内飼いの短毛種猫であればほとんどシャンプーは必要ないと言われています。

飼い主さんが日頃からこまめにブラッシングを行っていたり猫同士でグルーミングをきちんとできている場合なども、シャンプーの必要性はほとんどないでしょう。

負傷した猫や老猫もシャンプーをすると負担が大きいので、全身のシャンプーは極力避けてドライシャンプーやシャンプータオルでケアをしてください。

もちろん、極度に水を嫌がる猫に無理やりシャンプーをする必要もありません。

いつからシャンプーをしてもいいの?

子猫

生後3か月以降

子猫は自分で体温調節ができません。ですので当然、子猫の体を濡らしてしまうというのはリスクが高いことです。

ですので、体がある程度大きくなってから、具体的に言うと生後3か月経ったくらいからでしたらシャンプーをしてもいいそうです。

また、ワクチン接種をして免疫力をつけた後のほうがよいでしょう。

ただし、ワクチン接種後しばらくは安静にして様子を見たほうがよいので、獣医師と相談しながらシャンプーをする時期を決めましょう。

注意すべき点

子猫をお風呂に入れる場合は、必ず健康チェックをしておきましょう。

皮ふに傷やただれなどはないか、食事はきちんと摂れているか、下痢や嘔吐などはないかなど、十分注意して観察することが大切です。

症状によってはお風呂に入れることでさらに悪化してしまうこともあるので注意しましょう。

子猫の肌は成猫よりもセンシティブなので、低刺激のシャンプーを選びましょうね。

子猫用のシャンプーでしたら安心ですよ。

また、思わぬことで子猫を拾ったという場合は、子猫にノミやダニがいることが予想されます。

ついついお風呂に入れたくなるとは思うのですが、ノミダニの駆虫のためにまずは病院へ行ってくださいね。

子猫のうちにお風呂に慣れさせたい、そう考える方は多いでしょう。

ですが、成猫でも子猫でも、お水嫌いなのは同じです。

無理強いは絶対にしないようにしましょう。

シャンプーをする頻度はどれくらい?

シャンプーをすると決めてから疑問に思うことが、頻度ですよね。

猫はグルーミングをするので、頻繁に洗う必要はありません。

洗いすぎると乾燥しますし、油分が減ることで被毛がパサつきます。

時には皮膚病につながることもありますので、適度な頻度でシャンプーをするほうがよいです。

短毛種の場合

完全室内飼いの短毛種猫であれば、ほとんどシャンプーは必要ありません。

どうしてもシャンプーをしたい場合は、年に1~2回程度に抑えておきましょう。

ブラッシングをこまめにすることで、短毛種猫の被毛はきれいに保たれますよ。

長毛種の場合

長毛種猫の場合は、月1回程度がよいようです。

長毛種は抜け毛が多いこと、またグルーミングでは毛の奥まで舌が届かないことが大きな理由です。

シャンプーをする前に、もつれた毛などをブラッシングで整えてくださいね。

シャンプーをするタイミングってあるの?

シャワーをする猫

目に見えて汚れている

拾った野良猫や、外に散歩に出る猫などは、目に見えて汚れていたり、目立った汚れがあったりしますよね。

また、排泄物でお尻周りが汚れることもあるでしょう。

そういった時はシャンプーをするとよいですが、頻繁なシャンプーにならないためにも、部分シャンプーやドライシャンプーも検討してください。

換毛期

長毛種・短毛種ともに、特に換毛期と言われる3月、11月頃は毛が抜けやすくなります。

長毛種猫は特に顕著に現れ、グルーミングでお腹に溜まったヘアボール(毛玉)が原因で、毛球症(飲み込んだ毛玉で胃や腸に支障をきたす病気)になる可能性があります。

短毛種は日々のブラッシングで対応できますが、長毛種の場合は換毛期にシャンプーをするとヘアボールができにくくなりますよ。

繁殖期

去勢・避妊をしていない猫は、繁殖期になるとスプレー行為(トイレではなくカーテンや家具などにおしっこをする行為)をする可能性があります。

スプレー行為で放たれた尿の臭いはかなりきつく、被毛に尿が付くことで身体が臭ってしまいます。

去勢・避妊手術をしておくことをおすすめしますが、難しい場合はシャンプーの必要性も出てくるかもしれませんね。

まとめ

シャワーを浴びる猫

猫のシャンプーの必要性や頻度、タイミングをお伝えしました。

お水嫌いの猫には、必要以上にシャンプーをすると負担になります。

お水に抵抗のない猫以外は、どうしても必要な時にだけシャンプーをするほうがよいでしょう。

注意すべき点やタイミングなどを考えて、シャンプーしてあげてくださいね。