うさぎの介護、何が大変?介護内容別おすすめ介護用品と便利なアイテム
前回は、うさぎが高齢になったらどのようなケアが必要なのかをまとめました。
今回は、うさぎの介護は何が大変か、また、おすすめ介護用品と便利なアイテムをご紹介します。
うさぎの介護、何が大変?
食事のサポート
自分で身体を起こせなくなってきたら、本格的なサポートが必要な段階です。
食事は毎日のこと。
砕いたフードやすりつぶした野菜などを、食事のたびに用意するのは、想像以上に手間がかかります。
また、食餌をとれない場合の強制給餌は、うさぎにとっても飼い主さんにとっても大変です。
さらに、食事のサポートをしているときには、「誤嚥(ごえん・食物などが誤って気管に入ってしまうこと)」に注意しなければいけません。
寝たままの状態などでフードを与えると誤嚥しやすいので、健康なうさぎと同じような体勢に保って食べさせる必要があります。
「小脇に抱えるようにすると姿勢が安定した」という体験談もあるので、参考にしてみるとよいかもしれませんね。
排泄のサポート・お尻周りを清潔に保つこと
特に寝たきりうさぎに必要不可欠となるのが、排泄に関するサポートです。
寝たきりうさぎは、寝たままの状態で用を足すので、お尻周りが汚れ、皮膚が不潔になってしまいます。
それを防ぐためには、お尻周りを洗ったり、濡れタオルで拭いたりといったサポートが必要です。
排泄も毎日のことなので、お尻周りをきれいに保つことも一苦労ですね……。
少しでも負担を減らすには、お尻周りの被毛をカットすることがおすすめ。
飼い主さんがカットするのが難しければ、動物病院でもやってくれるそうですよ。
寝たきりうさぎには、ペット用のおむつが必要となることもありますが、人の新生児用おむつで代用したという人もいるようです。
床ずれ予防
うさぎを介護しているときには、床ずれにも気をつけなければなりません。
主な対策方法は以下の2点。
・床材を変えて、ふかふかにすること
・ときどき体勢を変えること
定期的にうさぎを抱っこして向きを変えてあげたり、タオルなどを使って身体を安定させてあげたりするとよいでしょう。
「時間に追われているとつい忘れそうになってしまう……」という飼い主さんの声も聞かれます。
うさぎの介護に役立つアイテム5選
自分の生活をしながら、うさぎのことを常に気にかけなければならないという状況。
飼い主さんの負担ははかりしれません。
負担を軽減するために、食事と排泄のサポートや床ずれ予防に役立つアイテムをご紹介します。
イージー浅型スライド食器
こちらは、自分で身体を起こして食べられるうさぎにおすすめの水飲み皿としても使える、浅めの食器です。
うさぎの食餌状況を確認しやすいよう透明になっています。
低い位置に設置できる食器なので、サポートが必要なうさぎにも使いやすいでしょう。
食器の縁は折り返しの構造で、フードをかき出しにくくなっています。
スライド式で皿の着脱が簡単にできることは、飼い主さんにもうれしいポイントですね。
ディッシュドリンカー
皿で水を与えるのは、立ち上がって飲む給水ボトルが使いづらくなったうさぎに適していますが、衛生面に不安を抱く飼い主さんも多いもの。
そこでこちらのサイホン式を採用したアイテムはいかがでしょうか。
皿で水をあげるときに心配な衛生面の問題をクリアした、おすすめアイテムです。
また、皿部分が小さいので、前足を入れてしまうという心配もありません。
ケージに固定するタイプなので、水皿をひっくり返すこともなく、うさぎにも飼い主さんにも安心できるアイテムと言えるでしょう。
3倍速ふんわりサラシート
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こちらは寝たきりうさぎにおすすめの、おしっこを瞬間的に吸収してくれるというペットシートです。
吸収スピードだけでなく、吸収量も多いので、1か所にとどまりがちな寝たきりうさぎにも安心ですね。
ふわふわの素材なので、ケージ1面に敷くのもおすすめ。
床ずれが心配な場合は、バスタオルなどを敷いた上に、こちらのシートを敷くとよいでしょう。
抗菌ストロングWバスマット
こちらは床ずれ予防に役立つマイクロファイバー製のバスマットです。
寝たきりうさぎやソアホックになってしまったうさぎにも適しています。
こちらはペットシートの上に敷くのがおすすめ。
そうすると糞はマイクロファイバーの繊維内に落ち、おしっこはバスマットが吸水してくれるので、このバスマットの上で用を足してもうさぎの足元はさらさらのままです。
最終的にはバスマットの下に敷いたペットシートがおしっこを吸収してくれますよ。
PANA-ZOOスキンシェルター
こちらはペット用のスキンケアローションです。
こだわりの成分で作られているので、目の周りやお尻周りなどデリケートな部分や肌が弱いうさぎにも使えます。
高齢になって体力が落ちてくると皮膚の状態が悪くなりがちです。
こちらのローションを使って、お手入れしてあげるとよいでしょう。
普段のグルーミングにも使えるので、1本常備しておくことをおすすめします。
まとめ
高齢うさぎだけではなく、けがなどが原因で介護が必要となることもあります。
日ごろから、介護についての知識を深め、介護に使えるアイテムをチェックしておくと、いざというとき安心です。
いつのときも、うさぎとの時間を大切に過ごしたいものですね。