パグってどんな犬?知っておきたいパグの基本情報
どんぐりのような瞳と鼻ぺちゃの顔が愛らしいパグ。
表情豊かで見ている人を楽しませてくれるワンちゃんですよね。
2019年の犬籍登録数は11位と人気の高い犬種です。
今回は、そんなパグの歴史や身体的な特徴、飼育のポイントなどをご紹介します。
すでにパグを飼っている方もそうでない方も、パグについてもっと知ってくださいね♪
歴史
パグのルーツは諸説ありますが、鼻ぺちゃ犬が愛されてきた中国が原産国ではないかと言われています。
中国の皇室でも飼育されていたそうです。
その後商人の船に乗ってオランダへ渡り、ヨーロッパの王族や貴族の間で人気が出ました。
皇帝ナポレオンの妻ジョゼフィーヌが飼っていたのもパグだったそうですよ。
日本では大正時代にパグが来日したという記録があります。
当時はペットとして流行しなかったようですが、現在では飼育数が20年以上トップ20に入る人気犬種となりました。
大きさ
パグの体高は25~28cm、体重は6~8kgです。
筋肉質で、体高のわりに体重が重く、体重的には小型犬に分類されます。
毛色
黄色がかった「フォーン」が定番の毛色です。
色の濃淡には個体差があります。
他にも「ブラック」や「アプリコット」、「シルバー」が認められています。
日本ではとても珍しい「ホワイト」のパグもいます。
体の特徴
パグは体高と体長がほとんど変わらず、コンパクトながらがっちりとした体型をしています。
「ボタン耳」と呼ばれる前に折れ曲がった耳と、くるんと丸まった尻尾が特徴。
鼻が短く、顔にシワがあるのもパグらしいポイントです。
寿命
パグの寿命は12~15歳と言われています。
中には18歳のおじいちゃんパグもいたそうですよ。
性格・気質
パグは明るくてフレンドリー。
愛らしい仕草で周りの人を楽しませてくれる、THE家庭犬といった性格です。
一方、頑固でマイペースなところもあります。
しつける際は、パグの良い点と難しい点を理解した上で行うと良いですね。
飼育のポイント
環境
パグは暑さにも寒さにも弱いため、室温に気を配ることが大切です。
エアコンを夏は26~28度、冬は20~25度に設定し、愛犬が快適に過ごせるようにしましょう。
その他に、夏は首元を冷やせるバンダナを巻いたり、冬は服を着せたりするのもおすすめです。
運動量
長時間のお散歩は必要ありませんが、ストレス解消や体型維持のために毎日お散歩することが大切です。
子犬は1日1回15分、成犬は1日1~2回30分を目安に行いましょう。
夏は日中のお散歩を避け、朝晩の涼しい時間に行くのがベスト。
ハードな運動をすると呼吸が苦しくなる可能性があるため、様子を観察しながら遊ばせてくださいね。
しつけ
パグは活発なので、興奮しやすい傾向があります。
呼吸器に負担がかかってしまうため、落ち着けるようしつけましょう。
「おすわり」や「待て」など、飼い主の指示をすぐ聞けるようにトレーニングすると良いですね。
上手くできた時にしっかり褒めることが、しつけのコツです。
おもちゃで遊ぶ時間を定期的に取って愛犬の欲求を満たしてあげると、甘噛みなどの問題行動を減らせます。
お手入れ
顔のシワや垂れ耳に汚れが溜まりやすく、放っておくと皮膚炎や臭いの原因に。
犬用ローションをコットンに付け、シワの間を優しく拭いてあげましょう。
この時、力を入れすぎないよう注意してくださいね。食後やお散歩の後に行うのがおすすめです。
月に1回を目安にシャンプーすると、全身の汚れをすっきり落とせます。
シワの間に入った泡までしっかりすすぐよう意識しましょう。
パグは短毛ですがダブルコートなので、抜け毛の量が多いです。
週に2回を目安にブラッシングを行いましょう。
換毛期は抜け毛の量が増えるため、ブラッシングの頻度を増やすと良いですね。
気をつけたい病気
短頭種気道症候群
パグをはじめ、鼻が短い犬種に多い病気です。
鼻の穴が狭い「鼻腔狹窄」や、上あごの肉が垂れる「軟口蓋過長」など、呼吸器の病気を総称してこう呼ばれています。
気道が狭まることで呼吸が荒い、激しいいびき、呼吸音がおかしいなどの症状が現れます。
暑い時期や運動後は特に症状が出やすいので要注意。
高齢になると症状が悪化するため、若いうちから治療を始めることが大切です。
肥満を防ぐことや暑さ対策をしっかりすることで、呼吸器の負担を減らせます。
壊死性髄膜脳炎
パグに多く見られることから、「パグ脳炎」とも呼ばれている病気です。
はっきりした原因は分かっておらず、けいれん発作や旋回といった症状が現れます。
早期発見が大切なので、愛犬の行動がおかしいと思ったらすぐに病院へ行きましょう。
けいれんを抑える薬やステロイド剤などを使って治療を行います。
膿皮症
シワが多いパグは、皮膚トラブルを抱えやすいと言われています。
細菌が増えることで発症し、赤い発疹やフケ、脱毛などが見られます。
ワンちゃんが患部を気にして舐めることで、症状がひどくなることも。
細菌が増えないよう、皮膚を清潔に保つことが大切です。
こまめなブラッシングやシャンプーをすると効果的。
夏は特に皮膚のケアに気を配りましょう。
お手入れの際に皮膚の異常を見つけたら、すぐに病院へ行ってください。
まとめ
パグはくるくる変わる表情やコミカルな動きで、家族をいつも笑顔にしてくれる犬です。
しつけやお手入れに時間をかける必要がありますが、その分愛犬との絆が強まることでしょう。
すでにパグを飼っている方、これから飼うことを考えている方は、ぜひたっぷりの愛情を注いでパグとの暮らしを楽しんでくださいね!