うさぎの食べていいものダメなもの。うさぎの味覚についても解説!

草食動物で知られる『うさぎ』。
主食は牧草ですが、おやつとして生野菜や果物をあげてもOKです。
しかしながら、犬や猫と同じく全ての野菜や果物が大丈夫という訳ではありません。
今回は、『うさぎが食べても大丈夫な食べ物、与えてはいけない食べ物』をご紹介します。
うさぎの味覚
うさぎは実は、グルメな動物だと言われています。
人間やうさぎなどの脊椎動物の舌には「味蕾(みらい)」という器官があります。
漢字のとおり、花の蕾(つぼみ)のような形をしている味覚を感じる器官です。
その味蕾が多いほど色々な味を感知することができると言われています。
味蕾の数は人間よりうさぎの方が多い!
人間の乳幼児が持つ味蕾の数は約1万個だそうで、年齢と共にその数は減っていくと言われています。
子供の頃は苦くて飲めなかったコーヒーが大人になって飲めるようになるのも、味蕾の数が減少し、苦味を感じにくくなるからだそうです。
ではうさぎの味蕾の数はというと、なんと約17,000個!
人間よりもたくさんの味覚を感知できるのです。
ちなみにウシはもっと多く、20,000~25,000個と言われています。
草食動物って、実は舌が肥えているのかもしれませんね!
うさぎは好き嫌いが多い?
味蕾をたくさん持っているうさぎは、一説によると8,000種類もの味を判断できるそうです。
それだけたくさんの味がわかると好きじゃない味だってもちろん出てくるでしょうね。
ただし、好き嫌いと有害かそうでないかの判断ができるかは別。
うさぎは食べても大丈夫かどうか区別をつけることができないそうです。
そのため、リビングに置いていた観葉植物をうさぎが誤って食べてしまった、なんてこともよくあるそうなので、部屋で放し飼いにしたりケージから出して遊ばせている際は注意して見てあげてくださいね。
食べても大丈夫なもの
人間が食べる野菜や果物をうさぎに与えることができます。
野菜だと、にんじん・キャベツ・ブロッコリー・小松菜など。
果物は、りんご・バナナ・いちご・パパイヤ・パイナップルなど。
こうしてみると、スーパーで手に入るものもたくさんありますね!
カルシウムや糖分に注意!
与えたものを美味しそうに食べてくれたり、もっと欲しいと催促されるとついつい与えてしまいたくなりますが、与え過ぎには注意しましょう。
特に小松菜などに多く含まれるカルシウムや、果物の糖分は与えすぎると病気や肥満につながるのでほどほどに。
部位によって栄養も変わる
例えば、にんじんの実の部分はカロリーが高く、糖分も多く含まれています。
それに比べて葉の方はカロリーが低く、糖質も控えめです。
それでも主食のチモシーに比べるとカルシウムが高めなので注意は必要ですが、にんじんは実よりも葉を与えることをオススメします。
このように、食べる場所よって栄養が大きく異なっているので一度調べてから与えるようにしましょう。
生派?ドライ派?
私の飼っているうさぎは、生のにんじんの『実』は見向きもせず、ペットショップで販売しているドライのにんじんしか食べません。
また、キャベツも生のものを少しちぎって与えてみても食べる気配が全くありませんでした。
ですが、生のにんじんの『葉』を与えてみたところ美味しそうにもりもり食べてくれました。
気になって調べてみると同じような好みのうさぎが多くいました。
野菜嫌いなうさぎは割と普通のようです。
あくまでおやつ的な位置なので、嫌いでも問題はないそうですが、病気の時に水を飲まなくなった場合、水分を生野菜や果物で摂取できるので食べてくれる方が好ましいとのことです。
また、ドライフードを購入する際はパッケージをよく見て、余計な加工がされていたり糖分が過剰に含まれていないかをチェックしてくださいね。
私がうさぎを購入したペットショップの店員さんも「原材料に糖の文字が入っているものは避けるようにしている」と言っていました。
うさぎにとって毒になる食べ物
逆に、うさぎに絶対に与えてはいけないもの。
それは、いも類・玉ねぎ・チョコレート・きゅうり・にんにくなど。
また、加工してある食品もNGです。
こうして見ると、犬や猫と傾向が似ていますね。
やはり中毒性があるなどの理由でタブーとされているそうです。
うさぎは警戒心が強く、初めて目にするものはなかなか口にしない生き物です。
そうは言っても万が一という事もあるので、うさぎの手が届くような場所には絶対に置かないようにしましょう。
万が一食べてしまった場合はすぐ動物病院で診てもらってください。
まとめ
今回ご紹介した与えても良いとされる野菜や果物は、あくまで「おやつ」程度です。
主食は牧草、そして不足しがちな栄養を補うペレットになるので与えすぎには十分注意してくださいね。
おやつとして手から与えることでコミュニケーションもできる上に、病気になり薬を飲ませる際に好物の野菜と一緒に与えることで飲んでくれるケースもあります。
ご自身の飼っているうさぎにはどれくらい与えていいのか心配でしたら、かかりつけの病院の先生にアドバイスをもらうのも一つの方法です。
よく食べるし、このぐらいあげても大丈夫だろうといった思い込みがカルシウムの過剰摂取で尿結石に繋がる、なんてことにもなりかねないので必ずうさぎに適した量を与えるようにしてくださいね。