犬の寝かたでわかる心理状態~愛犬はどんな気持ちで寝ている?~
私たち人間が仰向けに寝たり、横向きで寝たり、うつぶせで寝たりと様々な寝方をするように、犬の寝相も様々です。
みなさんと暮らしている愛犬も
どうしてこんな格好で寝ているの!?
人間みたいな体勢で寝ている!(笑)
なんてことはありませんか?
我が家の愛犬も、実に様々な寝相で寝ています。
それぞれの犬の寝かたによって、犬の心理状態がどうなっているのかある程度推しはかることができると言われています。
実際に2匹の愛犬と暮らす動物ライターの私、ぴよまるが、犬の寝かたからわかる愛犬心理状態を調べてまとめました。
意外と長い!犬の睡眠時間
■スヤスヤ眠る愛犬
みなさんの愛犬は1日にどのくらいの時間寝て過ごしますか?
私は初めて犬を飼った時に、愛犬があまりにも寝ている時間が多いことに、びっくりしたのを覚えています。
しかし犬にとって、一日の大半を寝て過ごすのはごく普通のことなのです。
「お留守番中の愛犬をペットカメラで見守っていたら、ほとんど寝ていて排泄以外は動いてなかった。(笑)」というワン友さんもいました。
成犬の1日の平均睡眠時間は、人間より遥かに長い12~15時間と言われています。
子犬や老犬はさらに長い18時間~19時間だそうです。
うちの愛犬が子犬の頃の写真を見てみると、ほとんど寝ている姿の写真だったので納得です。
長い時間を睡眠にあてる犬たちですが、実はあまり「熟睡」はしていません。
愛犬たちは寝ているときも、飼い主さんの声や物音ですぐに目を覚ましますよね。
それは野生時代に、眠っているときにも常に臨戦態勢で外敵から身を守りながら暮らしていた名残なのです。
ですから、睡眠時間をたっぷりとらせてあげて、少しでも体を休息させるようにしましょう。
犬の心理状態が分かる?犬の寝かた6選!
スヤスヤと眠る愛犬の寝顔は、飼い主さんの癒し。
そんなとき愛犬の寝かたにも注目してみませんか?
犬が寝ている姿勢から、どんな状態や気持ちで眠っているか、ある程度推察することができると言われています。
よくある犬の寝相から、愛犬の心理を探ってみましょう。
横向き寝
バタンッと倒れたような脱力型のこの姿勢。横向きで足を伸ばしている状態です。
犬が熟睡している時によく見られる寝相ですよね。
我が家の愛犬はこの寝方の時に夢を見ているのか、よく寝言を言ったり口をモゴモゴさせたり、エア走り(寝ているのに走る動きをする)をしたりしています。
犬にとって横向きに足を伸ばして寝るのは、非常に楽な姿勢といえます。
この寝相の時の犬の心理は、安心できる環境でとてもリラックスしている、ということがわかります。
まんまる寝(ワンモナイト)
■きれいな円を描くように寝る愛犬
まんまるに身体を小さくして寝る姿、よく見られますよね。
愛犬家のあいだでは、この寝相は「ワンモナイト」と呼ばれたり、別名「ドーナッツ型」「くるりんぱ寝」などとも呼ばれています。
犬が小さく丸まって寝ている姿は本当に可愛いですよね。
愛犬も、冬など寒い時にこの寝方をすることが多い気がします。
こちらのまんまる寝相の時は、寒い空気に触れる身体の面積をなるべく減らすために、身体を小さく丸めて体温を温存していることが多いそうです。
私も寒い日に、無意識に丸まって寝てしまうのはこのためだったのですね。(笑)
他にも少し緊張している時もこの体勢をすることがあるようです。
犬の急所であるお腹を身体を丸めることで守っているのですね。
うつぶせ寝
伏せをした状態で床に顎を付けて寝る姿、最もポピュラーな犬の寝相ではないでしょうか。
我が家の愛犬は首が長いので、家族に「スフィンクス寝」なんて言われています。
この寝相の時は、睡眠がとても浅い状態で、顎や身体から伝わる地面(床)の振動を察知して、すぐに動き出せる状態です。
愛犬もこの寝相の時は、私が立ち上がったり家族が歩いたりすると、すぐにそれを察して飛び起きて付いてきます。
これは野生の時代の犬が、狩りをする時などの名残なのでしょうね。
また、お腹の毛は背中や他の部位に比べて最も毛が少ない、肌が露出する部分なので、身体を温めたい時などにもこの寝相の時があるようです。
仰向け寝(ヘソ天寝)
お腹を出して仰向けに寝る人間のような寝姿。「ヘソ天寝」とも言われていますよね。
インスタグラムなどのSNSで「#ヘソ天」とハッシュタグで検索すると、とても可愛いヘソ天寝のワンコを見ることができます。
脱力しきったような無防備な姿、とても癒されますよね。
みなさんご存知かとは思いますが、この寝相の時の犬はリラックス度、安心度MAXの状態と言えます。
犬の急所であるお腹を無防備に出しているので、犬にとってその場所が最もリラックスできる場所なのでしょうね。
飼い主さんがいる時にこの寝相で寝ている時は、飼い主さんが愛犬にとって信頼、安心できる存在だということではないでしょうか。
もしくは私たち人間の寝相をマネをしているなんてこともあるかもしれませんね。
ちょっぴり丸まり寝
横向き寝とまんまる寝の中間のこの寝相。我が家では意外によく目にします。
この時はリラックスして安心して寝ている場合と、少しだけ緊張感を持って、いつでも何かあったら動き出せるぞという心理の場合もあるようです。
まさに横向き寝とまんまる寝の中間の心理状態ですね。
何かを咥えた状態で眠る
■いちばんのお気に入りのおもちゃを咥えたまま寝る愛犬
こちらは寝相ではありませんが、お気に入りのおもちゃや毛布などを咥えたまま寝ている犬の姿を見たことありませんか?
子犬などにもよく見られますが、この状態は人間の赤ちゃんが、おしゃぶりを口に入れると安心して眠るように、犬もおもちゃや毛布など自分が大切なものと寝ることで安心感を得ているようです。
甘えん坊な愛犬のこの姿をいつも微笑ましく見ています。
犬の寝かたで心配なポーズ
愛犬が横向き寝をしていても、足を開いて眠っていたり、呼吸が早かったりする場合は、お腹を出して放熱している、つまり暑がっている可能性があります。
エアコンやひんやりする寝具などを使って涼しい環境を整えてあげましょう。
また、前足を伸ばして腰を上げる、猫が伸びをするようなポーズで眠っている場合は、「すい炎」などお腹が痛い病気の可能性があります。
このポーズは犬が腹痛を感じているときの姿勢だと言われているからです。
すい炎になると、嘔吐や下痢など胃腸炎とよく似た症状が見られます。
早めに動物病院を受診するようにしましょう。
まとめ
ここに挙げただけでも犬の寝相は実に様々で、寝相から愛犬のいろんな気持ちを読み取ることができます。
その子によって、もっと不思議な寝相だったり面白い寝相だったり、ユニークな愛犬の姿を見ることができるかもしれません。
愛犬の心理をちょっとだけ考えながら、犬の寝姿を見ていると今までの見方とは変わってくるかもしれませんね。
ぜひみなさんも愛犬の寝相に注目してみてください。
公開日:2018/12/23 最終更新日:2021/08/10